寝苦しい熱帯夜、エアコンに頼る前に冷感シーツを考える!(その2)

寝苦しい熱帯夜、エアコンに頼る前に冷感シーツを考える!(その2)

 皆さんこんにちは

ハピメイド手芸教室のmichiyoです。

 

前回、シーツに最適な天然素材「リネンの選び方」についてご紹介しました。

今回は、21世紀のハイテク素材についてご紹介します。

 

接触冷感素材が数年前より話題を集めていますが、皆さんは試されたことがありますか?

業界では、スーパー繊維とか高機能繊維などと呼ばれ、次々と開発されています。

クールビズを中心とした経済産業省の後押しもあって、広く認知されるようになりましたね。

 

発売当初は、「冷たく感じるのは最初だけ」とか「汗を吸わないから使い物にならない」などという酷評もありましたが、最近ではどうなのでしょう?

ひんやり感が半端ない、今どきの冷感生地

実は今、とっても気になっているのが、こちらの冷感キルトです。

『Marvelous Cool(マーベラス クール)』と言い、手芸店でも毎年人気の生地です。

小泉ライフテックス株式会社のDona Paula というブランドから出ているクールアイテムなのですが、生地がとにかく可愛いんです。

 

冷感素材の生地って、なかなか可愛いのがなくって、「生地を買って自分で何か作ってみよう」と思えるものって少ないんですよね・・・

その点こちらは大人にも子供にも合うような、可愛らしいデザインで創作意欲も湧きます。

例えば、パッドシーツやピローカバー、犬のベッドなど・・

 

もちろん可愛いだけじゃなくて、冷感面での機能も期待できます。

生地に特殊な鉱石を練りこんでいるそうで、ひんやり感を表すQmaxの値は0.4以上となっています。

と言っても、何のことか分からない方がほとんどだと思いますが、類似品の中でもトップクラスの数字なんですよ。

実際、私も触れていますが、「えっ!こんなに違うの」と驚くくらいのひんやり感ですね。

 

自然界では麻が頑張っていますが、それをはるかに凌ぐ感覚です。

冷感素材が出た当初は、副産物のような感じで「少しひんやり感じる」程度でしたから、かなり進歩したと思います。

あと気になるのは汗の吸湿と放湿性ですね・・・

 

冷感素材といえば、これまでにも東洋紡の「アイスマックス」が有名です。

すでにたくさんのアイテムで商品化されています。

東京西川の寝具などにも採用されていますが、一定の人気がありますね。

宇宙服にも使われるアウトラストとは

また、同じく東京西川も採用する生地で「アウトラスト」という素材もあります。

こちらは、冷感生地とは異なるのですが、常に温度を31°C〜33°Cの間に保たれるよう、コントロールされる生地です。

と、簡単に説明しましたが、これってすごい事ですよね。

電気も何も使ってないんですよ。

ついに時代もここまで来たのかと、驚きを隠せません!

 

「リネンがベスト」と、のたまっていた自分が、何だか恥ずかしくなるじゃありませんか・・・

(リネンは何にも悪くないのですが・・・)

 

実際大変な売れ行きで、レビューも高評価なものが多いです。

使用して直ぐのインパクトは薄いようですが、「何となく今までよりぐっすり眠れる」的な感想が多く見られます。

この手の物は、最初の期待値が高すぎて、大抵は「イマイチ」と酷評へとつながるものですが、それを跳ね返す評判ですね。

 

ハイテク素材は、温度/湿度調整の他にも、消臭・抗菌、ノンアレルゲン、PHコントロールなど、さまざまな分野で開発が進んでいます。

更にはそれらをミックスすることにより、万能な素材へと期待も膨らみますね。

以前は【化学せんい=石油加工品=安価だけど身体には良くない】イメージでしたが、この先も快適な素材へと変化し続ける事でしょう。

地球温暖化など、悩ましい問題もありますが、ヒトの知恵や技術もしっかり進歩しているのですね。

エアコンとも併用して、自分に合った素材を賢く選びましょう。

 

スポンサーリンク

こんな記事も読まれてます