手縫い

01.手縫いに必要な道具

まずは手縫いに必要な道具からご紹介します。

と言っても、手縫いは糸と針があればすぐに始められますよ。

 

ここでは今後の参考により最適な道具を選んで頂けるよういくつか紹介したいと思います(^^)

 

1、まずは生地や糸など目的に合わせて針を選ぶ

まずは手縫い用の針の中から生地の厚みに合わせて針を選びます。

手縫い針は原則的に、数字が小さくなるほど針が太くなります。

薄い生地には細い針を、熱い生地には太い針を使うのが基本。

また、針の長さは粗い目で縫うときは長い針、細かく縫う場合は短い針がおススメです。また、マチ針もあると便利です。

 

2、手縫い用の糸を生地の色に合わせて選ぶ

手縫いには手縫い用の糸を使います。

手縫い用の糸とミシン用の糸とでは糸の”より”方向が違うのでミシン糸で手縫いをすると糸が絡まりやすくなります。

 

手縫い糸も素材はいろいろありますが、まずは丈夫なポリエステルがおススメです。糸の太さは、厚めな生地や強度が必要な部分は太めの糸を。薄めの生地には細めの糸が一般的です。

また糸の太さを表す番手があります。

番手が大きくなるほど糸は細くなり、逆に番手が小さくなると糸は太くなります。

 

3、針山

針山・ピンクッション・針さしに針を刺しておくと針がすぐ使えるので便利です。

安全のために使う前と使った後に、針の本数を数えておくことをおすすめします。

 

4、はさみなど

はさみなども専用のものをそろえると作業がよりスムーズになりとっても便利です。

裁ちばさみ、糸切りばさみ、刺繍はさみ、リッパーなどがあります。

裁ちばさみは布専用なので、布以外のものは切らないように気を付けてください。

リッパーははさみではありませんが、縫い目の糸を切るための道具で、縫い目をほどいて直したい時などに使います。

 

そのほか、指ぬき、チャコペン、定規などあると便利な道具はさまざまですが、必要に応じてそろえてくださいね。

裁縫箱も100均なんかで工夫して使ってみてもいいと思います(^_-)

 

02.基本の縫い方

指ぬきの使い方

指ぬきをつければ、指に負担をかけずに針を押せますよ(^^)

 

指ぬきは布を縫う際に針を持つ手の中指にはめて針の背を押したりまた、布を持つ手の中指につけて針を受けたりします。

指ぬきは形も素材もさまざまです。

革製のものは指にフィットしやすいのですが、穴が空きやすいです。

金属製のものは耐久性もあり、厚い生地でも押しやすいのですがフィットしにくかったりします。

いろいろ試してみて、自分の指にあった使いやすいものを選んでくださいね。

 

・一般的な指ぬきの使い方

まず利き手の親指と人先指で針を持ちます。

針を持つ手の中指の第一関節と第二関節の間に指ぬきをはめます。

針を指ぬきにあてながら、針を押すように縫っていきます。

 

手縫い糸の1本取り、2本取り

手縫いはほとんどの場合「1本取り」で縫います。
「2本取り」はボタンを取り付ける時なんかに使用します。

・1本取り

糸を針穴に1本通し、その片方を玉結びにし1本の糸で縫うことを
1本取りと言います。

・2本取り

1本の糸を針穴に通し、その両端を合わせて玉結びにします。

基礎の基礎ですね(^_^;)

・玉止め

玉止めについてはこちらの記事を参考にしてください。

 

基本の縫い方

いろいろな縫い方がありますが、とりあえず押さえておきたい「並縫い」「本返し縫い」「半返し縫い」「まつり縫い」をご紹介します。

忘れてしまった方はしっかり思い出しましょうね(^_-)

 

並縫い

手縫いの基本となる縫い方です。縫い目は0.5ミリ程度が目安となります。

表と裏の針目をそろえるように縫うのがポイント。

仮縫いや、しつけ縫いとしても使います。

・縫い方

両手を15~20cmくらいあけて布を持ち、ピンと張ります。

ひと針0.5mmくらいで、何針か縫い進めて、針先を出したまま

  糸をしごき針を抜きます。

 DSC01010 DSC01009

↓裏から見るとこのようになります↓

 DSC01011

本返し縫い

1針ずつ返しながら針目を開けずに縫う、手縫いで一番丈夫な縫い方です。

表目はミシン目のように、裏は重なった縫い目になります。

ほつれた場所の補修や手縫いでファスナーをつける時などに使います。

・縫い方

1針縫うごとに前の縫い目まで戻り、倍の長さをすくう。

はじめと終わりは2針返し縫いをしてほつれを防ぎましょう。

 

表から見ると↓

 DSC01012 DSC01013

裏から見ると↓

 DSC01014

半返し縫い

半針ずつ返しながら縫う丈夫な縫い方です。本返し縫いよりやわらかいので、伸縮性に富む生地に向いています。

表は並縫いのように、裏は重なった縫い目となるので並縫いのようなステッチを見せながら丈夫に縫いたい時に使います。

・縫い方

1針縫ったら前の縫い目との間の半分を戻り、戻った3倍をすくいます。

はじめと終わりは2針返し縫いをしてほつれを防ぎましょう。

 

表から見ると↓

DSC01016 DSC01015

裏から見ると↓

 DSC01017

まつり縫い

裾などををまつるときに使います。

表に響きにくくしっかりとめられます。

普通から厚手の生地向きの縫い方で、糸の色は表地に合わせたものを選びましょう。

・縫い方

あげる部分を3~4cmほど折り返し、さらに縫いしろを0.5cm折る。

DSC01019

表地の織り糸を1~2本すくい、0.4~0.7cm先の折山をすくう。

DSC01020

表地の織り糸と折山を一緒にすくってもよい。

最後は折山の裏で玉止めをする。

裏から見ると

DSC01022

表には小さな縫い目が見える

 DSC01023

皆さんどうですか?

学生時代の家庭科の授業を思い出しましたね(^_^;)

 

03.糸を針穴に通すコツ

作業開始の時、スムーズに糸が通ると気持ちが良いですね(^^)

 

まずは糸を通してみましょう!

糸の先を糸切りばさみで斜めにカットして先をとがらせます。

糸先を針穴に真っ直ぐ通します。

1回、2回と通らない場合、糸先がばらけてしまって余計に通りにくくなってしまうのでもう一度カットしてください。

 

でもやっぱり糸を通すのが苦手という人は、「スレダー」という糸を通す便利なグッズを利用してみてはいかがでしょうか?

スポンサーリンク

こんな記事も読まれてます