カシミヤの魅力とは?優れた特徴を活かしたストールの選び方。
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
当サイトでは、これまで多くの生地をご紹介してきました。
高級繊維と言えば多々ありますが、11月ごろより急激にアクセスの増えるワードと言えば何といっても「カシミヤ」ですね。
今日は、希少価値が高く「高級繊維」として知られるカシミヤの魅力についてご紹介しましょう。
(当サイトでは、CCMIや家庭用品品質表示法にならい、「カシミア」でなく「カシミヤ」で表記します)
なぜカシミヤは人気なの?
獣毛で高級繊維と言えば、ビキューナ、モヘア、アンゴラなどが挙げられます。いずれも希少性の高い動物ですが、ただ単に数が少ないというだけでなく、繊維にしたときに優れた特徴があります。
中でも有名なのはカシミヤでしょう。
カシミヤとは、特定の地域(モンゴルの周辺)にしか生息しないヤギの産毛を採取したものです。獣毛と言えばヒツジ(ウール)が代表的ですが、違いは繊維の細さにあります。
セーターやマフラー・ストールなどで不快に感じるのは、肌に触れた時のチクチクや静電気のパチパチなどですよね。
特にアレルギー体質でもないのにチクチク感じるのは、繊維が太くて硬いのが主な理由です。
カシミヤはウールに比べて繊維が細くて柔らかい為、直接肌に触れてもチクチクしません。
どこか心地よく感じるのは、温かさのみならず、油分を含むのでカサカサ感がないことも影響しています。もちろんアクリル繊維のようにパチパチと静電気に悩まされることもありません。
一方、デメリットとしてはまずお値段が高いことが挙げられます。希少性が高く採取も手作業の為、いたしかたない所ではありますね。また人工繊維と比較して強度が無く、更には虫に食われやすいため保管にも気をつかう必要があります。
本物・偽物カシミヤの見分け方
アパレルや縫製業界などに身を置く私たちにとって、もうひとつのカシミヤの特徴は偽物が普通に出回っていることも挙げられます。旅行客が旅先でカシミヤ100%として購入したものが、実はアクリル100%だったというのはよくある話でした。
見分け方のポイントはいくつかあるのですが、まさか店頭で繊維の一部を燃やしたり、静電気が起きるほどこするわけにも行きませんので、詳しくない人が騙されてしまうのは不思議なことではありません。
また最近ではネットショップで同様の問題が発生しています。
実はアクリルでした・・のパターンは論外ですが、別の品質問題も多いようです。たとえば配合や原産国のインチキなど。ウールを混ぜて価格を抑える工夫は悪いことではないのですが、先にも挙げましたように太い繊維が混じるとどうしても風合いは変わり、品質は低下します。こうした表記をごまかすのは消費者にとっては許されざる行為です。
カシミヤは決して安い買い物ではありません。日本繊維検査協会などでも警鐘をならしていますが、先ずは信頼できるショップ探しが重要となります。
カシミヤ100%、安心品質のブランド
ジョンストンズ(スコットランド)やジョシュアエリス(イングランド)など、イギリスのカシミヤストールは日本でも大変人気なブランドですね。
一方、日本の企業が内モンゴル地区で生産するブランドCashmee(カシュミー)やmatti totti(マッティトッティ)などはカシミヤ100%ながら、比較的お値打ちに購入できるブランドとして人気があります。
今回、ご縁があってカシュミーさんより、カシミヤ100%の大判ストールをご提供いただきましたのでレビューを兼ねてご紹介しましょう。
『Cashmee』(カシュミー)とはどんなブランド?
大阪に本社を持つ深喜毛織は明治創業で、日本を代表する毛織物メーカーです。
また日本では唯一、カシミヤ製造業者の国際団体CCMI(カシミヤ及びキャメル製造業者協会)に加盟し本物を提供する企業でもあります。
『Cashmee(カシュミー)』は深喜毛織と内モンゴル企業との合弁ブランドです。
選んだのはブラックウォッチ、チェック柄の中でも落ち着いて風格のあるカラーとして人気色です。
幅70センチ×長さが2メートルもあるので、防寒のマフラーだけじゃなく、秋冬のおしゃれアイテムとしても幅広く使用できますね。
カシミヤの良さは、とにかく軽くて暖かいことです。先にもご紹介しましたように、カシミヤは細いほど高級であり、密に織られたストールは、時間の経過とともにふっくらとしてきます。
こちらの商品は中厚のレギュラータイプとなりますが、ジョンストンズやジョシュアエリスと比べるとやや薄手に感じます。
ただ大判のストールは薄くて軽いことにより扱いやすさもありますので、好みの方も多い事でしょう。
ちなみに、タグはこんな感じ。
ジョンストンズと違い、タグにはカシミヤ100%の表記が無いですね。(ジョンストンズのタグは仮縫い状態なので外してしまえば何も分かりませんが・・)
クリーニングの多用は避けたいですが、もし出されるときはカシミヤ100%であることを伝えた方が安心でしょう。また、良いものほど虫に好かれますので、保管もしっかり気を付けましょうね。