コバステッチとは何の意味? 便利な段付き押えの使い方
手芸ファンの皆様こんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
今日は、縫製用語「コバステッチ」の解説です。
普段、趣味でバリバリ洋裁をしている方にとっても、もしかしたらあまりなじみのない言葉かもしれませんね。
コバステッチとは専門用語のひとつで、業界では「コバ1.5ミリかけといて~」とか「コバ落ちしちゃった」とか、省略して使われていたりもします。
お洋服のソーイング本によっては、時にはコバステッチのオンパレードだったりします。
聞いた事ないですか?
でもご安心を・・
なじみのない方でも、知れば単純「ああ、あそこの事か」ってなりますよ。
コバって何?
「コバ」は漢字で「木端」と書きます。文字通り材木の切れ端のことですね。
実はアパレル業界でも生地の端の事をコバと呼んでいます。
例えば革製のベルトでも断面がいかにも革そのものの場合と、加工されている場合とがありますよね。
そういう場合にコバを処理するなどと表現します。
試しにgoogleで漢字の「木端」を画像検索すると当たり前ですが、木の切れ端がたくさんヒットします。
でもカタカナで「コバ」を画像検索した場合は、ガラリと変わって皮革製品がたくさんヒットするんですよ。
要は、切れ端の断面や、キワの事をコバと呼んでいます。
コバステッチとは何?
コバステッチとは、布の端ギリギリのラインをステッチすることを意味します。
どれくらいギリギリかって?
そうですねステッチ落ちしないギリギリのラインですから、大体1ミリ~3ミリくらいですね。
場合によっては0.5ミリ以内でやる場合もあります。
もちろん生地の素材や厚みによって変わってきますので、何でもかんでも狭ければいいわけでもないです。
お洋服でいえば、衿ぐりや袖口、裾、ポケットなど、いろいろなところにコバステッチをかけます。
補強や生地を整えたりするのが目的ですが、単に飾りの場合もあります。
また、ハンドメイドバッグなどを作製する際もよく「端ミシン」をかけると言いますが、これも細かいものはコバステッチと同じ意味合いで使われています。
コバステッチ・端ミシンの縫い方
コバステッチをするには「段付き押え」のアタッチメントを使います。
(段ち押え・段違い押え・ステッチ押えなど言い方はそれぞれあります)
でもこの便利なアタッチメント、工業用や職業用ミシンでは当たり前にみんな使っているのですが、何故か家庭用ミシンにはないんですよね・・
どうしてでしょうか?
段付き押えには右用と左用があり、ステッチする場所によって使い分けます。
片方の前側と 両方の後側にバネがあってそれぞれ別に動くような仕掛けがあります。
ステッチ幅は1.5ミリ、2ミリ、2.5ミリ・・・とそれぞれ幅に合わせて選ぶことが出来ます。
(画像はいずれも1.5ミリ用です)
また、左右交換が不要な「両段付押さえ金」というタイプもあります。
こちらは交換の手間が省け便利です。ただ使い勝手は左右それぞれ専用を購入した方が良いです。好みで選んで下さい。
1.5mm両段付き押え・・工業用/職業用【RCP】【HLS_DU】 |
家庭用ミシンでのやり方
家庭用ミシンでも、押え金具のすき間のラインと生地のラインを気にしながら縫えば真っ直ぐ縫う事が出来ます。
私も、このアタッチメントを知るまでは、家庭用ミシンで普通に縫っていました。
とはいえ、慣れないと結構難しいものですよね・・・
それでは、楽しい手芸ライフを・・・