ハーバリウム資格取得講座(PBアカデミー)を実際に受講してみたレビュー
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
前回は、ハーバリウムの魅力や通信講座を受講するに至った経緯についてご紹介してきました。
今回は、いよいよ通信講座のレビューになります。
興味がある方もたくさんいらっしゃると思うので、なるべく細かく紹介しますね。
取り寄せた資料を比較している間は、たっぷり時間をかけたものの、いざ申し込みを済ませると「まだかまだか・・・」と待ち遠しいものです。
わずか3日程度で届いたのですが、長く感じました。
教材が届いたよ!
そして、お待ちかねの講座セットが到着。
早速箱を開けてみます。
教材の中身
- 公式テキスト
- 花材
- ハーバリウムオイル
- ハーバリウム用のガラスボトル(5本)
- オイル用容器
- ハーバリウム用ロングピンセット(2本)
- アクセサリー
ハーバリウムづくりに必要な材料は、花材とオイルがメインですので教材の中身としては至ってシンプルです。
「早く作ってみたい!」という、はやる気持ちを抑えてテキストを読みます。
テキスト目次
- ハーバリウムとは
- ハーバリウムの取り扱いについて
- ハーバリウムのガラスボトルについて
- ハーバリウムに使用するオイルについて
- 材料について
- 花材について
- アクセサリーについて
- ハーバリウムの演出について
- カラーの組み合わせについて
- カラーの特徴について
- ハーバリウム基本技法
- 一輪挿し技法
- 枝付きアレンジ技法
- 花材の交互配置空間技法
- ドライフルーツアレンジ技法
- Q&A
- 審査基準について
テキスト内容については、もちろん紹介できませんが、上記はホームページにも掲載されていますのでそのまま引用しました。
最初の方にオイルの安全性や処理方法などについて掲載されています。
なるほど、これまでは考えもしませんでしたが、いつかはオイルも処分する時がきますからね・・・
廃棄の方法もしっかり知っておく必要があります。
オイルについては、欲しかったシリコンオイルが付属されています。
ちなみにハーバリウムのオイルは主に2種類ありまして、それぞれ下記のような特徴があります。
●流動パラフィン
別名ミネラルオイルと呼ばれ、ベビーオイルの原料ともなっています。
手軽で扱いやすいためハーバリウムの定番オイルとして利用されます。
光をたくさん閉じ込める性質があるので、美しく仕上がります。
欠点としては、色落ちがしやすく、寒い時期に白く曇る性質があります。
●シリコンオイル
流動パラフィンよりも高価ですが、色落ちがしにくく温度変化によって白く曇ることや酸化劣化がありません。そのため販売目的など、クオリティの高いハーバリウム用のオイルとして使用される方が多いです。
色落ちについては、シリコンオイルと流動パラフィンを比較した動画もありますので参考になるでしょう。
オイルについては、本などでも事前に予習していたつもりですが、テキストではそれ以上に詳しく説明されていますね。
また、2リットル付属していますので、200ccのビンに5本作製しても約半分が余ります。
花材もこうしてまとまると少なく思えましたが、実際は余ります。
またテキストではそれぞれの花の名前や特徴が記されています。
知らない名前もありますので、今後単品で購入する際の参考になりますね。
それからカラーの特徴についても基本がまとめて書かれています。
それぞれのカラーの特徴や心理的効果、同系色や反対色についてなど・・・。
カラーコーディネートは、こういった作品作りの基本となりますので、特に資格のない方にとってはありがたい情報ですね。
一通りテキストは読み終えましたので、それではお待ちかねの実技に移りましょう。
その前に自分で用意する道具(あったら便利な物)です。
①キッチンペーパー
②アルコールタオル
③ハサミ・ニッパ
④フラワーワイヤー
⑤トレー
キッチンペーパーは、ピンセットに付着したオイルをふき取るのに使います。ティッシュのように繊維くずが残りません。作り慣れると分かるのですが、オイルの透明度は重要で小さなゴミなども気になるようになります。
アルコールタオルは、ガラス瓶やテーブルなどにオイルが付着した際のふき取りに便利です。
ワイヤーは花材のまとめ、ハサミやニッパは花材やワイヤーを切断します。
トレーは、花材の取り分けや、ちょっとしたくず入れに使用します。
花の振り分けをしよう
今回の講座では5つの技法を学べるので、先ずは花材を5つに分けます。
付属の花材の種類や数は全員同じではなく、自由に振り分けして良いそうです。
アジサイの花びらなどが壊れないように慎重に振り分けていきます。
自由と言われると、かえって悩んじゃいますね。「あーでもない、こーでもない」と結局一時間以上悩んでこんな感じに振り分けました。この時点で既に80%くらいテンションが上がっています(笑)
テキストはファイル形式でバラバラに出来るので、画像のように並べてみることが出来ます。ただページ番号が書かれていないので最初に記入しておくと良いですよ。
1.基本技法を学ぶ
ここでは、基本の流れやバラの入れ方などハーバリウムの基本を習得します。
花材には浮く花と浮かない花がありますので、テキストを参考に配置を考えます。
要らない枝や、汚い実などは事前にハサミでカットします。この辺りはしっかり手間をかけてあげると良さそうです。
2つのバラが主役になるようなデザインを意識してイメージしました。
今回バラは正面を向かせます。
ピンクと黄緑のような反対色を取り入れることで、メリハリを付けバラが際立つように配置します。
ひとつずつピンセットで挟みながら花材を入れていきます。
テキストにならってバラの茎を切ります。
壊れないようにボトルに入れます。
バラは先ほどのアジサイとは違い、ボトルの口いっぱいの大きさがあります。もちろん生花と違って、繊細で強く押さえると花びらがすぐ壊れてしまいます。
手でそっとサポートしますが、最初の一個目はさすがに緊張です。
無事入ったところで、オイルを少し入れます。
「キレイ!」花が水分により生き返ったような感じになるのに驚きです。
実はオイルにも入れ方のコツがあります。
花材を全て入れると、下の方の調整が出来なくなります。その為ここでアジサイの花びらを整えたりします。ここでもテキストの花の種類ごとの特徴が参考になります。
更に、花材を入れて調整しながらオイルを注ぎ足します。
バラなどは予想外の動きをしたりして、思った以上に難しいですね。
とりあえずこんな感じでまとまりました。
最初の作品でしたが、これでハーバリウム作成の流れをつかむことができたと思います。
2.一輪挿し技法に挑戦
ここでは一輪挿しのようなシンプルな構図や花の絡め方などを習得します。
ここでもメインにバラを使用しますが、花の高さが揃っていた為、茎をカットして高さを調整します。
瓶の中の配置イメージです。
2本のバラが中央に向かい寄り添い合うようなデザインをイメージしてみました。
底にはアジサイとモスを絡めます。
慎重にオイルを注ぎます。
「ガ~ン」昭和の効果音と共に、ここで問題が発生。
最初の頃は問題なかったものの、バラが最終的に浮いてしまいました。
結構ぎっしりと絡めたつもりだったのですが・・・
こうなると隙間がない為、あとから修正が出来ません。
自分で経験した後、改めてネットの画像などで他者が手掛けるものを観察すると、浮いてしまっているものが多いことに気が付きます。やはり自然に行うとそうなるのでしょう。
ハーバリウムの難しいところは、浮かない対策ですね。
3.枝付きアレンジ技法に挑戦
ここでは、ワイヤーを付けて長さを調整する技法を学びます。
先程と同じ要領でワイヤーを使って固定します。
こちらが配置イメージです。
「四角いボトル」「上部の空間」「青」の3要素が上手くマッチすることを願います。
ちなみに教材には丸ボトルと角ボトルが付いていますが、それぞれの選び方の特徴なども記されていますよ。
うーん、あじさいのボリューム調整はこれで良かったのかな?
今度はワイヤーを花材で隠すことにこだわりすぎて、量を多くしてしまいました。
ハーバリウムはあじさいの使い方が重要なのかもしれませんね。
「やっぱり難しい~」
オイルを入れた時に、花びらの広がりを表現できなかったのが残念です。
4.花材の交互配置空間技法に挑戦
続いては花材を交互に空間を作りながらアレンジしていく空間技法です。
ハーバリウムが最も美しく見られるのが日差しを浴びた時と言われています。
とてもファンタスティックな光景です。
光の透過により花が輝くように意識して作製していきます。
こちらが配置イメージです。
ピンク系の花材が多く残ったため、このボトルはフェミニンな世界観をイメージしました。
最初の花材の振り分けで最後まで悩みましたが、ワンポイントで黄色を入れてみました。
最初に決めた層毎にオイルを入れていきます。
「浮く花材」と「浮かない花材」。
この判断を失敗すると、一気にデザインが崩れてしまいます。
ハニーテールをどうしても使いたかったのですが、やはり扱いが難しく、1層目と2層目の境があやふやになってしまったのが悔やまれます。
そもそも相性が悪かったのかもしれません。
それらを調整する際、木の実やハニーテールの毛が散乱してしまいましたが、ピンセットを上手く使い修正することができ、予期せぬところで良い経験ができました。
2層目からは、花材の重さでその場に留めるコツがつかめてきました。
オイルを分けて入れるべきポイントも理解でき、今後の作品作りにも活かせそうです。
5.ドライフルーツアレンジ技法に挑戦
最後はツタのようなサンウィーンバインに絡ませながら行う、ドライフルーツのアレンジ技法です。
今回の実技では、カメラマンとして主人、アドバイザー?として息子も同席したのですが、なぜか二人が最初から食いついたのはこちらのハーバリウムです。
確かにシナモンとオレンジなどの組み合わせが絶妙ですね。
もしかしたら男子にプレゼントするには、おすすめなのかも知れません。
先ずは、オレンジをカットして配置のイメージをします。
適当に並べたようですが、オレンジと千日紅をサンウィーバインに上手く絡ませながら、全体的に散らすことを意識しています。
「サンウィーバインの緑色」と「千日紅の赤色」は一見反対色ですが、それぞれの中間に位置する「オレンジと黄色」をちりばめることで、全体的な調和は失うことが無いようにします。
サンウィーバインの流動感も良い感じに出せそうな気がします。
実技を終えての感想
以上で、実技は終わりです。
集合写真はこんな感じです。左から順番に作っていますので、右のほうに気泡が残っているのが分かりますよね。この状態で気泡が抜けるよう、1日以上放置してからフタをします。
どうでしょう・・・
それぞれ自分の中ではテーマがあって、世界観は表現できたかと思います。
やっぱりハーバリウムはいくつか並べるとより綺麗に見えますね。
ただ、よくよく見ると花びらの向きや茎の見え方など、改善点は多々あります。
作っている過程で気付いたこともありますし、後から眺めて「こうすれば良かった」という事もあります。
特に底の方は、後から修正が出来ないので、いろいろ悔やまれます。
あまり何度もピンセットで触れていますと、花びらに傷がつくリスクも高まりますし、前よりひどくなっていくパターンもあります。
それから、前回も触れましたがやはり花材の浮き方が最大のポイントになります。
その辺りはやはり知識と経験が必要ですね。
今回、ハーバリウム作りを実践して改めて気付いたことがあります。
それは空間が利用できると言う事です。
寄せ植えにしても生け花にしても、当たり前ですが、空中に浮かすなどという芸当は出来ませんでした。オイルを利用するハーバリウムならではですね。
この性質を上手く利用すれば、もっと変わった面白い表現が出来るのではないかという可能性を感じましたね。
ハーバリウムに限らず、手芸は自分で行うと物の見方が変わってきます。
単純に、「カワイイ」とか「キレイ」だけじゃなくて、作家さんのセンスやスキルも見えてきますよね。
今回の講座は、私以外に家族も楽しみにしてくれていましたし、実際楽しく受講することが出来ました。
ちなみに花材はこれだけ余っています。
バラも2本ありますね。
もう少し追加して、オリジナルをいろいろ作ってみたいと思います。
認定書をもらおう
PBアカデミーでは、追加料金なしでディプロマ(認定書・修了書)を発行してもらうことができます。
今後十分な経験を重ねてからですが、ネット販売やレッスンする機会もあるかも知れません。
そもそもアドバイスしていただくのが目的ですので、形式に従い認定証書申請を行います。
今の時代は通信講座と言っても、メールや電話などでタイムリーなサポートを受けることができます。
そういった面では、何の不安もありませんね。
実技中は、とにかく作業に夢中で問い合わせすることもありませんでしたが、この記事を投稿するに際し技術面での再確認の為、問い合わせを行いました。
メールと電話でしたが、何れもタイムリーにお返事いただきアフターサービスも良かったと思いますね。
今回、受講したハーバリウム講座はこちら
無料資料請求ページ
お花に囲まれた生活、やっぱり癒されますね。
それでは、良い手芸ライフを・・・