職業用ミシンのボビンケースにご注意!空転防止バネ付とは?
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
先日、久しぶりにやっちゃいました・・・
ミシンのパーツって、本当にいろいろ種類があるじゃないですか。
家庭用と工業用、そしてメーカーの違いや型番の違い、更には純正品、汎用品など。
いつも最新の注意を払って購入しているつもりですが、ついつい油断しました。
今回間違えて購入したのはこちら「垂直全回転釜用のボビンケース」です。
そう、詳しい方なら一目で違いが分かると思いますが、バネ無しなんです。
職業用ミシンは下糸も糸調子を変えることが出来るので、ボビンケースは何個か用意しておくと便利です。
その為、過去にも何回か購入しているのですが、今更間違えてしまいました…
※糸調子(ボビンケース)の合わせ方はこちら
職業用ミシンボビンケースの選び方
ボビンケースには「バネ付き」と「バネ無し」の2タイプがあります。
(細かい話をするとたくさん種類があるのですが、今回はひとまずバネについてのお話)
内側に見えるEリングみたいな板がバネです。
このバネは「空転防止バネ」と呼ばれています。
ボビンは高速で回転しますが、車と一緒で急に止まることが出来ません。
その為 空転(空回り)により、糸切れや糸調子の不具合などを引き起こします。
JUKIの方に聞いたところによると、このバネにより自動糸切りの不具合を防止しているそうです。
自動糸切り搭載モデル(TL-96型等)以降のモデルは全て空転防止バネ付きボビンが採用されています。
- 自動糸切なし旧ミシン(バネなしボビン)
- 自動糸切搭載モデル(空転防止バネ付きボビン)
もう随分昔の話ですね。
ちなみに自動糸切りの無い旧型ミシンでも、バネ付きのボビンケースは使用できます。
だから、何で今頃こんなものが売られているのかという疑問が残るのですが、古いミシンを使用される方にとっては、当時の純正品と同じものが安心という事でしょうか・・
(お値打ちに購入出来ますし・・)
そういえば、以前勤めていた縫製工場では、このバネが何枚もストックされていましたね。
長い間使っているとどうしても摩耗してしまいます。
また、落下などによりバネが外れてしまったときには、取り付け方向を間違えないように気を付けましょう。
バネは左右の形状が少し違います。
しっかりロックされていないと、糸調子が合わなかったり、最悪バネが割れてしまう事がありますよ。
ところでこの旧ボビン、バネを止める部分の形状が違うため、バネを追加して流用することが出来ません。
それじゃあ、「もう使用できないの・・・?」と聞かれれば、実はそんなことはありません。
バネの代わりに、紙や布を挟んで使用することも出来ます。
入れる時は、ドーナッツ型にくりぬいてはめ込んでください。
実際、布の方が良いと言って加工されるプロの方もいらっしゃいます。
でもこの旧タイプのボビンケース、それはともかく、爪が45度しか曲がらないんですよね。
今のバネ付きボビンは爪が90度開き、ボビンが落ちないようにロックされます。
ちょっとした違いですですけど、やっぱり使いづらいですよね。
ちなみに私が、本来買うべきだったものはこちらです。
ちゃんとお気に入りに入れて間違えないようにします。
私はいつもネットで購入していますが、手芸店でもこんな感じで並べて販売されています。
ちょっと紛らわしいですよね。
最初に目が行った方を買っちゃうかも。
結構間違える方もいらっしゃるんじゃないかしら?
今日は、職業用ミシンのボビンケースの選び方のご紹介でした。次回はボビンケースの糸調子の合わせ方について紹介します。
それでは素敵なソーイングライフを・・・