職業用ミシン(工業用針)を使用するなら、絶対便利な「方向チェッカー」
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
今日は、「職業用ミシンで工業用針を使っている方」向けのネタです。
職業用ミシン、工業針の弱点とは・・・
職業用ミシンって「家庭用針」と「工業用針」が使えるタイプとに分かれていますね。
それぞれ一長一短あるので、どちらを選ぶかは好みになるとは思いますが、私はやっぱり針の種類の多さに重きをおきたいタイプなので工業用針を使用しています。
実際、家庭用針に比べても丈夫ですし、しかも値段も安いので使用頻度の高い方へのメリットは大きいでしょう。
ただ唯一ともいえる弱点が、向きを合わせにくいことです。
若い頃は特に問題なかったのですが、歳を重ねるにつれ、どうしても目の焦点が合いにくくなってきますよね。
縫製工場なんかでは、わざと微妙にずらすテクニックもありますが、基本は「右横」と向きが決まっています。
ただ、工業用針の針軸は丸く、家庭用針のような「平取り部分」がない為、正確な方向を出すのは結構難しいです。
片方の手は針を、もう片方の手でネジを締めるのですが、最後の締め付けで少しずってしまったりします。
向きがずれるともちろん悪影響が出ますが、症状として分かりやすいのは目飛びなどですね。
なぜ目飛びになるのかのメカニズムは下記でまとめていますので、興味があればご参照ください。
針の方向チェッカーって知ってますか?
という訳で、今回ご紹介するのが、「工業用針の方向チェッカー」です。
こちらの商品、販売自体は古く、縫製関連資材を開発するオザワ工業が10年ほどから市販されています。
当時私も存在は知っていましたが、正直必要性は感じていませんでした。
実際需要も少なかったのか、途中で見かけることもなくなったのですが、ここ最近JUKIなどでも取り扱うようになり、タイムラインなどで再び目にする機会も増えました。
針の向きを確認すると
使い方は簡単。
棒の先端に磁石が付いているので、それを針のえぐりに合わせて方向を合わせるだけです。
近くでは些細なズレでも、距離が遠くなれば大きなズレになって見える原理です。
先ずは、現状を確認して見ましょう。
磁力の影響を受けないように「押さえ」は外しておいた方が良さそうです。
・
・
・
・
・
・
▼
エッ!?
なにこれ、ウソやろ・・・
どう見ても30度近く、ズレていますよね。
今まで、よくこれで縫えていたと逆に驚きです。
まるで、メーカーの回し者のような分かりやすい結果になってしまいましたが、恥ずかしい限りです・・
早速正しい向きに合わせます。
やっぱり、これを使うと分かりやすいのですが、ネジ締めの際にわずかにズレやすいようです。
これからは安心してセットできそうです。
ただ小さなものなので、失くさないようにしないとね。
それでは素敵なソーイングライフを・・・