「ミシンの寿命に影響あり!」あなたのミシンの保管場所は大丈夫ですか?
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
一般の方にとって、「ミシンは一生もの」・・・出来るだけ長く使いたいものですよね。
ミシンを長持ちさせるコツはいくつかありますが、結構なウエイトを占めるのが保管場所なんですよ。
もちろん私たちのように常設の作業場所やアトリエがある人は別ですが、ミシンは必要な時だけ出してきて使用する生活スタイルの方も多いでしょうね。
大抵の場合は「押し入れ」などの収納スペースが保管場所になっているでしょう。
でもそんな方は、もしかしたら大幅に寿命を縮めているかも知れませんよ。
今日は、ミシンを長持ちさせるための保管場所についてご紹介します。
最近のミシンは寿命が短い!?
少し年配の方ならば、「足踏みミシン」というものを見たことがあると思います。
我が家にも以前はありましたが、もう何十年も前に引っ越した際、処分してしまいました。
今思うと大変惜しいことをしたと悔やまれます。
当時のミシンはとっても頑丈に作られていました。
実際使うかどうかは別として、捨てずにとっておけば、今でも動いていたかもしれません。
ところが今どきのミシンは、そこまで長持ちしませんね。
時代はこんなに進歩しているのになぜでしょうか・・・
一つは、何でも買い替え志向でコストダウンが優先され、購入サイクルも短くなったことが関係します。
特に家庭用のコンパクトミシンは鉄の塊から、耐久性の弱いアルミやプラスチックの部品にかわりました。
軽くて持ち運びしやすいミシンを求めるニーズが増えましたからね・・・
そして、もう一つはミシンの複雑化です。
初心者にも使いやすいように、どんどん便利な機能が追加されました。
これはもちろん良い事なのですが、やっぱり動きが複雑になるのに比例して故障は起こりやすくなりますよね。
便利な機能と言えば、電子化がその代表でしょう。
電子部品の技術革新は著しく、その分ライフサイクルは短くなってきています。
メーカではこうした部品を「終息品」と呼びますが、修理に出しても部品が入手できないと言う事が起こり得るようになりました。
ミシンはどこに保管すればよい
さて、「ミシンの保管場所に押し入れはNG」と言われていますが、それはなぜでしょうか ?
ちなみに、ある家庭用ミシンの取扱説明書にはミシンの保管場所の悪い例として下記のように書かれています。
・温度が著しく高くなる場所
・温度が著しく低くなる場所
・急激に温度が変化する場所
・湿気、湯気の多い場所
・下記や熱器具、冷暖房機器などに近い場所
・屋外や直射日光に当たる場所
・ほこり、油煙の多い場所
マニュアルなんて細部まで見ないし、この辺りの説明はどれも常識的な内容で読み飛ばす方がほとんどでしょう。
でも、湿度については間違いなく意識した方が良いです。
日本は普段でも湿度の高い国です。
生まれた時からずっとこの環境なので、身体は慣れているでしょうが、機械にとっては過酷なんですよ。
梅雨時は特にひどくなり、寒い地方でストーブを付ける環境では、冬場に大量の結露が発生しますね。
(私の家は、まさにそんな寒い地方ですが、テレビは過去何回かダメになりました・・・)
この結露は、機械を錆びやすくするとともに、電子部品やプリント基板にもダメージを与えます。
機械類は皆同じですが、長期間動かさない状態では、特に劣化がひどいです。
また、購入時にミシンの入っていた段ボール箱を取っておいて、そのまま保管されている方も見えるかも知れませんね。
万一修理が発生した際の発送に備え、段ボールやクッション材をそのまま取っておくのは確かに有効です。
でもそのままミシンを入れて、長期保管するのはお勧めできません。
段ボールは、運搬には便利なものですが、性質上どうしても吸湿する素材です。
中身も影響を受けますので、段ボールでの長期保管は避けた方が良いでしょう。
さてそうなると、「どこがおすすめなの?」となるのですが・・・
私の知人はクローゼットに収納しています。
クロ―ゼットは押し入れ同様、湿気の溜まりやすい場所ですが、衣類を守るためにいろいろ気を使っている方が多いのでは・・・。
例えば、除湿剤を置いていたり日常でも開け閉めするなど・・
几帳面な方は、定期的に扇風機などで強制的に空気の入れ替えを行っていらっしゃるかも知れません。
なるほど、そんな空間の仲間にミシンを入れてあげるのも良いかも知れませんね。
例え押し入れのような場所で保管するにしても、すのこで空気の流れを作ったり、除湿剤・乾燥剤を利用するなど、大切なミシンを湿気から守る工夫をするのが良いでしょう。
ちなみに長期保管に入る前には こちらの記事もご参照ください。
今日はミシンを長持ちさせるコツ【保管場所編】のご紹介でした。