ひと月遅れのひな祭り。毎年増える雛人形たち
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
我が家にもようやくお雛様が並びました。
「もう3月も終わるのに、今頃何をやっているの!?」
と都会のミセスにお叱りを受けそうですね。
でもここ飛騨高山では、4月3日が桃の節句なのですよ。
元々は旧暦でやっていた様々な行事ですが、明治6年に政府の方針で新暦に合わせて行うようになったそうです。
でも自由に季節を楽しむ飛騨人は、
「こんな寒ぶい時期にやっても雰囲気でんでー、もっと暖ったこーなってからやらんかな・・」って感じになったのでしょう。
ちなみに今年は4月18日が旧暦の3月3日となります。
毎年コロコロ変わる旧暦に合わせるのは大変なので、ひと月遅れの4月3日になった訳です。(私もお嫁にきて知りました)
もちろん、端午の節句やお盆も月遅れです。
この「月遅れ」の習慣は、全国に少しずつ見られるそうですね。
それはさておき、私の趣味のひとつは「ひな人形収集」です。
主人は旅行などに行くと、お土産でひな人形を探してくれます。
そして私も、毎年一体ずつ、雛人形を手作りしていました。
おしゃれ工房などを見て作ったものもあるので、きっと見覚えのある方もいらっしゃるでしょう。
主人には随分前に日曜大工で、段も延長してもらいました。
それでも置ききれずに今では玄関やリビングのあちこちに点在しています。
そんな事もあって、年々並べるのに時間がかかっているんですよね(笑)
もう20年目を迎え、一緒に飾っていた娘も地元にはいませんが、一人で楽しく並べています。
一つ一つに懐かしい思い出がありますが、ミニ5段飾りは、けっこう力作ですね。
「売ってくれない?」と何度か声をかけていただきましたが、ちょっと手放せないかな~
今は、コンパクトな雛人形の方が人気があると思いますので、手芸ファンの方にはおすすめですよ。
慣れない方は、キットから始めるのが良いでしょう。
今でも残る「がんどうち」
そして、飛騨にはもう一つ面白い習慣があります。
それは「がんどうち」
がんどうちとは、子供たちが「ひーなさーま見しとくれ~♪」と言いながら近所の家を回る習慣です。
古くは飛騨のわらべ歌で「ひなさまみしとくれ おぞてもほめるに」が原型です。
標準語に置き換えると「お雛さま見せて、古くても褒めるから」とパンチの効いた感じでしょうか。
子供たちのお目当てはもちろんお菓子。なんと、雛飾りをしていないお家や、留守のお宅でも玄関にお菓子を準備しているんですよ。
高山市内ではその習慣がなくなりましたが、近くの萩原町周辺では今でもしっかりその習慣が残っています。
実は、うちの子もこの季節になると萩原の従妹の所へ遊びに行って、手さげいっぱいのお菓子をもらっていましたね。
「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ」で有名なハロウィンと共通するところが実に面白いです。
田舎ならではのコミュニケーションですね。
皆さんの地元にも、そんな楽しい習慣はないですか?
それでは楽しいソーイングライフを・・・