ハーバリウム用ガラス瓶の選び方(100均~ネット通販まで)
皆さんこんにちは
ハーバリウム認定講師のmichiyoです。
(講師になるまでの道のりはこちらで紹介しておりますので、お暇な方はのぞいて見てください)
前回は、ハーバリウムのオイルの選び方についてご紹介しました。見た目の美しさや日持ちだけではなく、作りやすさにも影響することが分かっていただけたかと思います。
今回はオイル同様、ハーバリウム作りに欠かせないガラスボトル(瓶)の選び方についてご紹介しますね。
ハーバリウムの人気に伴い、ガラス瓶の出荷も増えているようですね。花屋さん同様ガラス屋さんもニッコリかも!
そんなに高価なものではありませんし気軽に購入できますが、選び方にポイントがありますのでご参考にして下さい。
今回は分かりやすくQ&A形式でまとめてみました。
ハーバリウム用ボトル(ガラス瓶)の選び方
そうですね、先ずはしっかりと蓋のできるものを選んで下さい。
特にシリコンオイルはフローリングにこぼすと大変滑りやすくなり、清掃が大変です。
万一倒したりしても液漏れしないようにキャップの付いたものを選びましょう。
キャップと言えば金属(アルミ)が一般的ですが木のタイプもあり、それぞれ風合いが変わってきますね。
コルク栓もおしゃれですが、ニスを全体に塗ることによりオイルがしみ込まなくなりますよ。
今はジャム瓶やスイーツの空き瓶など、捨てるには惜しいようなおしゃれなガラス瓶もありますね。もちろん使用して大丈夫です。
但し、洗剤でしっかりと油分を落とした後、アルコール消毒や煮沸消毒などをしてキチンと乾燥させてから使用しないと、カビなどが発生する場合がありますので注意しましょう。
余談ですが消毒用のエタノールには水が含まれています。皮膚に付ける消毒用にはその方が都合良いのですが、洗浄力を高めるには「無水エタノール」が適しています。これは文字通り水がなくアルコール分の濃度が高いものです。
パソコンのキーボードやキッチン周りなど、身の回りの消毒&清掃にも使用できますので一つあると便利ですよ。
そうですね、私もダイソーやセリアなど100均は良く利用しています。
100均の商品は入れ替わりも激しいので、一概には言えないかも知れませんが、ガラス瓶の場合、表面がデコボコだったりプラスチック製のものが多いような気がします。
ハーバリウムを美しく見せるために大切なポイントがいくつかあるのですが、その一つが高い透明度なんですよね。
つまりガラス自体がクリアな方が理想です。
加えて、少し難しい話になるのですが、綺麗に見せるためにはオイルとガラスの屈折率の関係が重要なんです。
要は光を当てた時の見え方と思えば良いでしょう。
オイルの時にも説明しましたが、ガラス瓶は屈折率が1.48位でミネラルオイルとほぼ同等です。そのため、花自体を全てガラスで覆ったような透明感があり、光がそのまま花材で反射して輝きを放ちます。
ですからガラス瓶(容器)とオイル(液体)の選び方には、セットで考える必要があるんですよ。
材質 | 屈折率 | 特徴 |
空気 | 1.00 | ほとんど曲がらない |
水 | 1.33 | 曲がる |
ガラス(ビーカーなど) | 1.48 | 水よりも曲がる |
ミネラルオイル | 1.48 | ガラスとほぼ同じ |
※上記は一例です。ガラスやプラスチックの屈折率は実際は材質によりバラツキがあります。
基本、お好みで選んでもらえれば良いのですが、角瓶よりも丸瓶の方がレンズ作用によって花が大きく見える傾向にあります。円錐型や電球型も同じですね。
口の開いた大きなガラス瓶の方が作りやすいですが、私的には細長の円柱タイプが好みです。
作る際は少しテクニックが必要ですが、あまり花を詰め込まずに空間を作った方が光の透過があり、より美しく見えますよ。
それからもう一つ注意するのが「収れん火災」の対策です。
聞きなれない言葉かもしれませんが、窓際で太陽光が集中することによる火災ですね。
良く原因となっているのは「鏡、ペットボトル、ステンレス性のボウル、金魚鉢など」です。
ハーバリウムも丸型のレンズになりやすいものは要注意です。
特に、太陽の位置が低くなる冬場に起きやすい為、窓際には放置しないよう心がけてください。
普通の雑貨屋さんなどでも可愛らしいボトルが売られていますので、目で見て気に入ったもので良いと思います。
お値段もそんなに高いものではありませんしね・・
ネット通販で購入する際は、ハーバリウムのことを良く知っていらっしゃるお店の方が、取り扱いなどにも気を使ってくれて良いかも知れませんね。
尚、ガラスは製造上どうしても品質にバラツキが出てしまいます。特に円柱の長いものは中央辺りに歪みが見られますが、これはゴブラインと呼ばれ、製造上やむを得ないものと言われています。
オイルを入れると見えなくなりますので、妥協しても良いポイントでしょう。
下記に、いくつかのお店をご紹介します。
定番の角瓶、丸瓶だけじゃなく、六角型、ハート形、円柱型、円錐型、電球型、フラスコ型、ウイスキー型、くびれ型、スタッキングボトル、ネコ瓶、小瓶など・・・たくさんのボトルがありますよ。
●いれもん屋
●ハンドクラフト材料 kinari
●はなどんやアソシエ
●容器のたかむら
ハーバリウムは光との相性が良いのですが、窓際に置くと先ほどの火災の心配と共に、直射日光により劣化を速めてしまいます。
そこでおすすめするのがLEDライトです。
ハーバリウムの置台に組み合わされたものがありますので、より幻想的で綺麗に見えますね。台があると少し高価にも見えますしね・・
AC電源以外にも、USBケーブルや乾電池タイプなど様々なタイプが探せます。
自然色だけでなく、青、赤、緑など好みで発色するものもあり、また違った楽しみ方が出来ますよ。
今日は、ハーバリウム作りに欠かせないボトルの選び方についての紹介でした。
それでは、素敵なハンドメイドライフを楽しんでください。