ハーバリウム花材の選び方、オススメの花屋さん(通販)を紹介します

皆さんこんにちは
ハーバリウム認定講師のmichiyoです。
植物標本と言うよりは、癒しのインテリアとしてすっかり定着した「ハーバリウム」。
前回は、オイルの選び方、ガラス瓶の選び方についてご紹介しました。
今回は3部作の最後、中身の花材についてご紹介します。
前回同様Q&A形式でまとめて見ましたのでご参考下さい。
ハーバリウム 花材の選び方
ハーバリウムをインテリアと考えれば、中身はそれこそ貝殻でもビー玉でも良いのですが、今日はオーソドックスな花やフルーツについてお話しますね。
これらのことを私たちはまとめて「花材」と呼んでいますが、現在ハーバリウム作りに入れる花材は下記の3つが代表です。
- ドライフラワー
- プリザーブドフラワー
- アーティフィシャルフラワー
前のふたつは、本物の花を加工したもの、最後のひとつは造花になります。
ちなみにハーバリウムに生花はそのままでは使用できません。
何故なら、普通の花瓶に生けた状態と一緒で枯れたり腐ったりするからです。
ポイントはしっかりと乾燥させることです。これを怠ると瓶の中でカビが生える原因などになります。
ドライフラワーは、しっかりとお花の水分を抜いています。プリザーブドフラワーは水分の代わりにグリセリン液などを入れてより自然に近付けています。
そうですね、それは条件や考え方にもよりますね。
例えば私は、長年趣味でドライフラワー作りをやってきました。
ドライフラワーはハンギングと呼ばれる方法で、吊るすだけでも作製できるのですが、私は花がしぼみにくいシリカゲルをいつも使用しています。
1,000円程度で購入したものですが、電子レンジなどで再生できる為買い足す必要はなく、もう15年くらい同じものを使っています。
これにお庭で育てた花や、イベントなどで頂いたお花を使用すれば実質タダで作製できます。
プリザーブドフラワーの場合は、脱色や着色の為の液体が必要となりますのでこんなわけにはいきませんね。花によっても染め方は異なるのですが、何れも液は数千円しますのでカラーもいろいろ揃えていくとたちまち数万円にはなるでしょう。
但し、その分ドライフラワーにはない色鮮やかで魅力的な花材ができます。
プリザーブド加工液で有名な製造元は有限会社バイオテック東海さんになります。長年の研究成果を活かし、世界各国で特許を申請しています。
販売店としてプリザーブドフラワー花大学さんや株式会社セイカさんなどがあり、ネット通販でも手軽に購入することができますよ。
加工液には主に次の3タイプがあります。
- 2液タイプ(A液+B液)
- 1液タイプ(S液)
- リーフ液タイプ
2液タイプは、最もメジャーな方法でA液で脱水・脱色を行い、B液で着色を行う方法です。
バラ、ガーベラ、カーネーション、アジサイ、ひまわりなど、花弁が散りにくく小ぶりの花でしたらほとんどが染められます。
1液タイプは、その名の通り1つの液で染色できるもので、市販名では「らくらくプリザ液」などがこのタイプです。作り方は前者よりも簡単で、そのまま3日以上溶剤に浸けておくだけです。
但しバラ、カーネーション、アジサイなどできるものが限られます。
リーフ液タイプは花瓶の水を液に変えるイメージです。茎から自然と吸い上げさせます。吸い上げる力により出来上がり時間は変わりますが、一度挿したら後は待つだけです。
カスミソウや葉物などに使われます。
ネットで花材を購入した場合は、やはりプリザーブドフラワーの方が高くなります。
自分で一から材料を揃えるか、出来上がったものを購入するか・・・
どちらがお得かは、作るのを手間と考えるか、楽しい趣味の時間と考えるかにもよりますので、各々の判断となるでしょうね。
選び方のポイントは、いくつかあります。
先ずネット通販で購入する場合は、大きさに注意しましょう。
ドライフラワーやプリザーブドフラワーはハーバリウム作りを想定したものだけではありませんので、当たり前ですが瓶に入らないくらい大きなものも売られています。
でも、写真で見ただけでは大きさがイメージしにくいですよね。
お花には「スプレー花」という種類があります。
一本の茎に対し一つのお花を咲かせるのが「一茎一花」、それに対し一つの茎からたくさん枝分かれしてお花を咲かせるのが「スプレー」です。
スプレーバラ、スプレーカーネーション、スプレー菊などが有名です。
スプレータイプはお花が小さくなるのでハーバリウムには向いていますね。
バラの場合は、極小輪(ミニバラ)や更に小さなマイクロミニバラと言った種類もありますのでこういったキーワードをお花選びの参考にすると良いでしょう。
お花選びは基本好みとなりますが、紫陽花(あじさい)は広がり、枝ものは浮きやすいなど、全体の傾向を知っておくと良いでしょう。浮く花・浮かない花を知ることはハーバリウム作りの大きなポイントですが、選んだオイルの比重によっても変わってきますので、いろいろ試してください。
ちなみにトップ画像は私の受講した講座に付属の花材ですが、下記が入っていました。どれもハ―バリウムには向いているお花です。
(ローズ、ソフトライスフラワー、あじさい、かすみ草、ミニカーネーション、スターチス、千日紅、スターフラワー、ラベンダー、モリソニア、クリスパム、ミニシルバーデイジー、ハニーテール、ペッパーベリー、モス、マウンテンジュニパー、スギ、サンウィーバイン、アップル、オレンジ、ローズマリー、シナモン)
私の行きつけのお花屋さんは、ここ最近プリザーブドフラワーはほとんど入手困難となっていますね。それだけ人気が高いと言う事でしょう。
ネット通販ではいろいろ探せます。
例えば下記のショップはおすすめですよ。
品数の多さや丁寧さはもちろんなのですが、とにかく希望を叶えてくれるお店なんです。
ハーバリウムを始めた頃と言うのは、いろいろなお花を詰め合わせで出来るだけお安く無駄の出ないように購入したいと思いますが、そういった要望に応えてくれます。
例えば素材を指定して、バラを1個入れてとか、紫陽花、かすみ草、千日紅をどれくらい入れてなどと具体的に依頼ができます。
仮にお花の名前に詳しくなくても、予算を伝えて全体的に青いカラーでまとめたい等の要望も出来ますし、もっと漠然とした「ナチュラルな雰囲気で」などと言った要望にも応えてくれますよ。
前とは違ったものでお願いしますなど、わがままにも応えて下さるリピーターにも優しいお店です。
木の実やナッツ、オレンジスライスなども充実していますので飽きませんね。
また、ドライフラワーの旬な時期のカレンダーもあり、これからの季節はちょうど良いタイミングになりそうですね。
もう一店舗は、下記になりますがこちらは日本最大級の花材専門店として有名ですね。
問屋さんならではの、たくさんの花材の取り扱いがあり、欠品も他店よりは少ないと思います。
またハーバリウム作りには欠かせないオイルやボトルなども充実しています。
但し残念ながら花材の小分け販売(詰め合わせ)は行ってくれません。
例えば、ローズ、あじさい、カスミ草の3点が欲しい場合、サイトから個別に購入する必要がありますので、ある程度まとまった数を仕入れたい方向けですね。
今日はハーバリウムの花材についてのご紹介でした。
リサーチして良いショップがあれば随時更新します。皆さんも素敵なお店の情報がありましたら是非お寄せくださいませ。
それでは素敵なハンドメイドライフを・・・