キセをかけるとは、洋裁・和裁用語の解説

手芸ファンの皆様こんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
今日は、縫製用語「キセ」の解説です。
「キセをかける」などと使われますね。どちらかと言えば、和裁用語ですが、洋裁においても普通に使われます。
それでは、それぞれの具体例をみてみましょう。
和裁用語のキセとは何?
先ずは着物の画像をご覧下さい。
真ん中あたりに、縦の縫い目のラインが確認できますね。
これは専門用語でいうと、衽(おくみ)と前身頃の境目になります。
拡大するとこんな感じです。
縫い目が見えませんね。
そうなんです。このように縫い目に対し、片側を少しかぶせて折り目をつけた部分を「キセ」と呼んでいます。
そして、このような折り目を付ける事を「キセをかける」といいます。
(両生地を強く引っ張ると縫い目が見えてきます)
着物の仕立てではこのように全ての縫い目にキセをかけて仕上げます。
目的は、縫い目を見せないこと。つまり綺麗に見せる事です。
また手縫いの縫い目が大きくても、目立たないなどの利点もあったようです。昔の着物と言えば、ほどいて仕立て直すことも良くありましたからね。
他にも伸縮の強度も増しますし、縫い目が出ないことによる糸の保護という効果もありますね。
生地の断面で見ると下図のような感じです。(●が縫い目)
ちなみに「縫い目を割る」とあった場合は、均等に割ります。
洋裁用語のキセとは何?
洋裁においても「キセをかける」場面があります。
代表的なのは裏地です。
スーツなどお洋服の裏地には必ずキセがかけてあります。
これは、生地にゆとりを持たせるのが目的です。
裏地にはキュプラの様な肌触りやすべりが良く、保湿効果の高い素材が選ばれます。
こういった生地はストレッチ効果がなく、ほとんど伸びない為、余裕がないと突っ張って着心地が悪くなるんですね。
そしてお洋服全体のシルエットも美しく出ません。
また身体の動きにつられ、引っ張られますので、最悪生地が裂けるなんてこともあるかもしれません。
ハンドメイドでお洋服を作製する場合でも、裏地には必ずキセを付けましょう。
場所により2ミリ~2センチで付けます。
今日は、「キセ」のご紹介でした。
それではまた・・・