マラボーの作り方、羽根の抜けない加工方法とは
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
師走に加え、入園入学グッズ作製のシーズンも到来し、てんてこ舞いの今日コノゴロ。
毎年この時期からブログも停滞してしまっていますね・・・
多分今年もそうなるでしょうが、手芸ファンの方に少しでもお役に立つ情報提供を続けていきたいと思っています。
この秋は、なぜか衣装作製のご依頼が多かったですね。
お遊戯会や、音楽会、クリスマス会衣装など秋口は毎年衣装のお問い合わせをいただいていますが、今年は口コミのおかげか、大量に作製させていただきました。
しかも、凝った衣装が多かったです。
ところで衣装に用いるスパンコールや羽根などの装飾作りって、縫製よりも時間がかかるパターンが多いですね。
ミシンをかける時間よりも机に向かって工作している時間の方がはるかに長く、ある意味本当の手芸をしている感じになります。
もちろんそんな時間も嫌いじゃないですけどね。。
羽根の種類
ちなみに衣装などの装飾に使用される羽根には、いろいろな種類があります。
「羽軸」と呼ばれる固い骨のようなものの付いているのがフェザーです。赤い羽根や緑の羽根をイメージすれば良いでしょう。
冬の衣類にも使用されるダウンは同じ水鳥ですが、羽軸のない羽毛のことを呼びます。
- フェザー:水鳥の羽軸を持つ羽根(背中)
- スモールフェザー:水鳥の羽軸を持つ羽根(腹)
- ダウン:水鳥の羽軸を持たない羽毛(胸)
なお混同される方も見かけますが、ファーは毛皮のことで羽毛ではありません。
そして羽毛で出来た装飾品のことを業界では「マラボー」と呼んでいます。
初めて聞く方も多いと思います。
マラボーとは直訳するとアフリカハゲコウ(コウノトリの一種)のことですが、七面鳥やダチョウなどの羽毛もみなマラボーと呼ばれていますね。
成人式で使用する襟もとのショールがイメージしやすいでしょう。
(余談ですが、振袖に使うふわふわのショール(ストール)は、高いものがフォックス、安いものが羽毛で作られています。)
最近は、このマラボーを短くカットして、ピアスなどに加工することも人気です。
ハンドメイドマーケットなんかでも、「マラボーピアス」として販売されている方も多いですね。
FI5072キャットテール[中](KW.白) |
このマラボー、購入するときは大体こんな感じで長い状態なのですが、不用意にハサミを入れると、部屋中が羽毛だらけになります。
お部屋が汚れるのも困りますが、それよりも貴重な羽根ですので一本たりとも無駄にしたくありません。
出来れば抜けないように加工したいですよね。
マラボーの使い方
マラボーは太いものや細いものによって、お値段も変わってきます。
また、品質の違いなのか分かりませんが、販売店によっても随分と価格が違いますので、いろいろなお店を比較すると良いでしょう。
長さは2mを超す長いものまであります。
色もカラフルなバリエーションがありますので、用途によって選ぶと良いでしょう。
細かくカットする際は、羽毛を上手に左右に分けてセロテープでぐるりと一周巻きます。
テープは7ミリ程度の幅に、事前にカットしておくと良いでしょう。
そしてその中央をハサミでカットします。
後は、切り口に素早くピケを塗って固定します。
こうすればほとんど羽根は抜けませんね。
ピアスにする際は、このままエンドパーツで留めても大丈夫です。
衣装に付ける場合は、輪っかにしたり、Uの字にしたりして芯の部分を縫い付けましょう。
こんなのが衣装や帽子に付いていたら、特に女の子はテンション上がりますよね。
苦労した甲斐があるってもんです。
また今年は、羽毛やファーなどのふわふわしたものが流行っていますよね。
マラボーを長いままお洋服の袖や裾に付ける場合は、手縫いした後、糸に挟み込まれた部分を目打ちなどの細いものでやさしく出して整えましょう。
簡単ですがゴージャスな雰囲気を味わえます。