しるし付けの道具「ルレット」、5種類のルレット、あなたはどのタイプ?
手芸ファンの皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
今日は手芸用品「ルレット」の解説です。
ルレットとは、しるしを付けたりする道具です。
元々の語源はフランス語のルレット(roulette)で、カジノで見かけるルーレットと同じなんですよ。円盤をぐるぐる回すところは共通ですよね。
ちなみに英語ではトレーシングホイール(Tracing Wheel)と言います。これまたそのままですね。
私の知る限りでは、小学校の家庭科の裁縫道具の中にもルレットは入って無かったです。
私が子供だった頃は、プラスチックの「ヘラ」が、そして息子&娘の頃には「チャコペン」が入っていました。
全国的にはどうなんでしょうか?
ルレットの使い方は知らないまま大人になる方も、案外多いような気がします。
でもお洋服の型紙を写すには、やっぱりルレットが一番便利じゃないかなー
ルレットって一本あれば十分な気がしますが、実は数種類の歯先があり、それぞれ用途というか好みが違うんですよ。
もしかしたら間違った選び方をしている方もいらっしゃるのではないかしら・・・
タイプを変えたら思わぬ新発見があるかも。
それでは5種類のルレットとタイプ別の使い方についてみてみましょう。何れも通販でお安く購入できます。
ルレットの種類と使い方
ルレットの歯は、鋭くピンの様にとんがったタイプ、普通のギザギザタイプ、やんわりとしたギザギザなタイプ、ただの円盤タイプの4種類があります。
更に歯先が2つあるタイプも合わせると計5種類。
何れもルレットとして販売されていますが、使い方が少々異なります。
ルレット 超ギザ歯(ピンタイプ)
日本メーカでは、あまり見かけませんが、先が針のように鋭くなったタイプです。
しるしが細かな点になる為、細いラインが引けます。使うと意外とハマル方も多いかも。
ドレーピングした生地をパターン用紙にトレースする際にも使われます。
プロのお宅では見かけますが、下記で紹介するものの代用にはなりませんのでご注意を。
ルレット ギザ歯(ハードタイプ)
最もオーソドックスで古くから見かけるタイプです。万能タイプとも言えますね。
違いが分からない方は、先ずはコレを購入するのがおすすめです。
チャコペーパーでも使用できますが、生地に直接印を付けるときに便利です。
ソフトルレット 丸歯(ソフトタイプ)
チャコペーパー(シート)を使用するときはこれが最適です。
型紙を布にトレースする際、両面タイプのチャコペーパーを生地に挟んで上からなぞります。
ソフトルレットならば、下の生地にもラインが出やすいです。
歯先が丸いので型紙やチャコペーパーを傷めずにしるし付けが出来ます。
ヘラルレット(キルト用ルレット)
普通のへらと同じように使いますが、ヘラはどうしても付近の生地を引っ張ってしまい伸びてしまいますね。その点、こちらのタイプは歯が回転しますので、生地を伸ばすことなくラインが引けます。
時間が経過すると、ライン(折り目)が消えますので、キルトやパッチワーク用としても良く使われます。
ダブルルレット(丸歯とギザ歯の替刃方式)
2本の並行したラインが一度に引けます。
縫い代を含む線(切る線)と縫う線が一度に引けるため便利です。
歯の間隔は5ミリ単位で変えることが出来ます。又、歯も丸歯とギザ歯のお好きな組み合わせで使用できます。
ルレット下敷きは何を使う?
作業台にはどのようなものが良いのでしょうか?
私は、ほとんどギザ歯を使用していますので、ルレットの下敷きは、普通のカッティングマットを使用しています。
A1サイズなので、かなり広々と作業できます。(このサイズになると手芸店ではとっても高くなりますよ)
へらルレットには少し柔らかいマットが良いですね。河口からキルト用ルレットの専用マットも販売されています。
よい道具を揃えるとテンションも上がります。
それでは、楽しい手芸ライフを・・・