柔らかい布を加工するなら、布用安定剤「テリアルマジック」が便利
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
今日は、Terial Magic(テリアルマジック)のご紹介です。
・・と言ってもほとんどの方が初耳じゃないかと思います。
テリアルマジックとは
手芸店でもあまり見かけないこの商品、ジャノメミシンさんが輸入代理店としてamazonで販売しています。
ハンドメイド展示会などへ行かれる方はジャノメさんのブースで見かけた方もいらっしゃるかも知れませんね。
何に使うかと言うと、「柔らかい生地を固くする」ものです。
ハンドメイドをやっていると、いろいろ使い道があります。
「つまみ細工」や「吊るし飾り」など日本には布を使用したアートがたくさんありますね。
私もそうですが、布でひな人形を作ったりお花を作ったりなど、端材を集めてはいろいろ趣味で作っています。
作品によっては、もう少し生地にハリを持たせたいなーなんてこともあります。
大抵はでんぷん糊を使用して生地を固くしますが、この安定剤を使えば簡単に生地にハリを持たせることが出来ます。
以前も下記の「一時硬化剤」をご紹介しましたが、目的は同じような感じです。
テリアルマジックを使ってみた
それでは早速、試して見ましょう。
今回は、ハンドメイドファンにも人気のリバティ社の生地を使用して見ます。
リバティのタナローンと言えば、ドレープ感のある柔らかい生地として有名ですね。
生地に直接「テリアルマジック」をスプレーします。
生地の全体にまんべんなく浸透するようにしましょう。
表だけでなく、裏面も同様にスプレーします。
全体に染み渡ったら、軽くしぼります。
後は、乾くまで待てばOKです。
この時のポイントはなるべくシワを伸ばして真っ平の状態で干すこと。
リバティの場合は、常温でも30分もすればある程度乾きます。
この後でアイロンをかければ、柔らかかった生地が紙のようにパリパリ状態に変身します。
トップ画像の「リバティの折り鶴」はこの状態で折っています。
使用感としては、割と自然な状態で生地がしっかりします。
前回紹介した「オザワ工業の一時効果スプレー」は石油臭がありましたが、こちらは個性的な洗剤のような匂いですかね。
前者は白い粉末が気になりましたが、こちらはそういった事は一切気になりません。
これなら刺繍にも使えるかも?と言う事で、刺繍の安定剤として使用して見ました。
通常は接着芯や安定紙を使用しますが、今回普通のツイル生地を「テリアルマジック」のみで試します。
せっかくですので、菅官房長官のかかげた「令和」の文字をキャプチャして刺繍して見ましょう。
話が脱線しますが、こんなことが一瞬で出来るのも刺繍ソフトの面白いところです。
うーん、全く問題なく刺繍出来ますね。
ちなみにテリアルマジックの素材は天然由来で洗濯糊のように澱粉も含んでいない為、ミシン針への悪影響がなく、海外では刺繍用芯地の代替品として広く使われているそうです。
刺繍の場合は、後々の使うシーンによっても変わってきますが、この「テリアルマジック」と言う商品、結構活躍するかも知れません。
インクジェットプリンターで印刷できるようにしたり、アップリケや造花を作るなど・・・
興味のある方は是非試して見てください。
大容量タイプもありますが、先ずは、下記のタイプがお手頃です。
テリアルマジック TM11004 ファブリックスタビライザー(473ml入り)
テリアルマジック使い方の動画
商品には、日本語の表記が一切ない為、ちょっと購入には勇気がいりますね。
海外サイトですが、使い方の動画があります。英語が分からなくても何となく伝わるので参考にどうぞ!
【使い方のご紹介】
【芯地を省いた刺繍のご紹介】
生地は洗えば元の柔らかさに戻るのか?(追記)
読者さんからのご質問がありましたので追記します。
テリアルマジックで固めた生地ですが、ずっと固いの?という疑問。
今回刺繍したツイル生地をかるく水洗いして見ましたが、ほぼ元の状態のように柔らかくなりました。
アイロンをかけると、少し糊付けされたような、若干のハリが残っています。洗濯機などで洗えば、全く元の状態に戻る気がします。
ついでに、何もしていない状態のリバティ生地で、折り鶴を作り、それにテリアルマジックをスプレーするとどうなるのか?
濡れた時に若干「くにゃ」っとなりますが、頑張って形を整えると、その状態で固まります。