激安生地のアウトレット品って何? 本当にお得に布が購入できるの?
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
長い事主婦業をやっていますと、悲しいかな「節約の習慣」が身についておりまして、スーパーなどでもどうしても値段を気にしてしまいます。
そんな私たち庶民にとって、とても気になる言葉が【訳あり商品】です。
私の地元飛騨高山にも、おいしいお煎餅やさんがあるのですが、たまに「割れせんべい」が袋詰めされて売られます。
うちの主人が大好きで、「どうせ割って食べるのだから・・」と見かける度、いつも購入しています。
でも、今では多くの方がご存知だと思いますが、ネットで売られるような「割れせんべい」はわざわざ工場で機械を使って割っているんですよね・・
業界では有名な話ですが、消費者心理を突いて価格帯を分けて販売する、上手いビジネスだと思います。
またネット通販では、カニなどの海鮮類もよく「訳あり品」で販売されます。
カニの場合は、甲羅が欠けていたり、脚の先がなかったりするなど見栄えの悪いものが多いですね。
このような味が変わらない場合は良いのですが、小さくて身入りが少なかったり、鮮度の落ちるものもあると聞きますので、その辺りの目利きは必要になります。
ところで「生地のアウトレット品」についてはどうなのでしょうか?
今日は生地の訳あり品についてのお話です。
激安生地のアウトレット品とは?
激安生地の販売などにみられるアウトレットとは、どのようなものをいうのでしょうか?
これらには主に2つのケースがあるようです。
- B反、又はC反
- 在庫処分品
生地は、生産時に品質によりA反・B反・C反に分けられます。
地の目曲がり、生地幅不足、傷、柄曲がり、染色不良、汚れなど・・・いくつかのポイント(細かく分けると数十以上)について不良がないか選別されます。
具体的には「検反機」という装置にかけて、熟練工が目視で判定しています。
判定基準は業界やメーカ、アイテムによっても異なりますが、一例では、「55m巻きの物で6箇所までがA反」などといった具合です。
逆の見方をすれば、反物はある程度の不良は認められていると言う見方もできますね。
私たちはA反しか仕入れることはありませんが、たまに酷いネップなどを見かけるのにはこういった経緯もあります。
問屋さんでは、一山いくらに近い感覚で(まとめて100反など)こうしたものが流通するケースがあるそうです。
生地の流通については複雑で、私たちにも全容は分かりませんが、B反やC反などの2級品はこのような場所でも売られているようですね。
それから、もう一つは在庫処分などです。
生地に限らず、モノを生産するには経済ロットがあります。例えば〇〇反ならば安く加工できると言ったイメージですね。
こうした場合、アパレル向けのトレンド生地として用意したものも余剰反が発生したりしてきます。
布は保管状態にもよりますが、年月により色あせたりします。
また、流行り廃りのある柄は、早く処分したいのが、メーカー・問屋・ショップ側の本音でしょう。
先程の「おせんべい」例のように、全体を価格崩壊させる訳にはいきませんので、こういったものもアウトレットという分類で販売されるケースがあります。
アウトレットと聞けば、「工場直販」をイメージされる方も見えると思いますが、生地の場合はこのようなパターンが多いんですね。
アウトレット生地は、メーカでもB品として、例えば「福袋専用商品」などとして製造されることもあります。
元々同じ製造ラインで作られた生地が、こうして姿(価値)を変えて、消費者のもとへ届けられるのです。
このようにひと言でアウトレットと言っても、当たり外れがあるのが「布のアウトレット」の特徴とも言えますね。
B反と言えど、個人で使用する分には、傷やシミなどの場所を外せば全く問題ないでしょう。
激安生地をお探しの方など、個人で楽しむ分には全然ありだと思いますよ。
また、安定して仕入れたい方にはこちらもおすすめです。
それでは素敵なソーイングライフを・・・