裏地選びでおすすめの生地と言えばキュプラ、ネット通販で探すポイントとは?
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
皆さん裏地付きのお洋服って作製していらっしゃいますか?
先日、手芸店のご主人と話をしていたのですが、最近はベンベルグ(キュプラ)を買われるお客様も少なくなったようです。
確かに仕立て屋さんも需要が少なくなっていますからね・・・
私も、そう言われて見ると、裏地付きのお洋服ってそんなに作製していないですね。
ちなみに画像の服は、娘の入学式の時に作ったもの。
裏地付きのお洋服はそれなりに手間もかかります。
(本業が忙しいのは嬉しい事ですが、こうした趣味の時間が無くなっていくのは寂しいことです。)
ところで裏地と言えばキュプラ、そしてキュプラと言えばベンベルグですが、ベンベルグには非常に多くの種類があります。
「裏地付きのお洋服を作ってみたいけど、おすすめの生地はどれ?」
という方のために、今日は、裏地の探し方をご紹介しますね。
裏地におすすめの生地は何?
最適な裏地を選ぶには、先ずは裏地を付ける目的をおさらいすると良いでしょう。
裏地は、コートやジャケット、ワンピース、スカート、パンツなどいろいろな洋服に使用されていますよね。
それらに共通する目的は「着心地を快適にする」ことです。
例えば裏地を付けることにより、肌に触れても痛みやかゆみがなくなります。
また、滑りが良いため着たり脱いだりするのも容易になりますね。さらにはキセを入れることにより、動きやすくなります。
このように快適な着こなしを目的とする裏地ですが、もちろん素材選びも重要となってきます。
摩擦係数が小さいと言う事は、その分表地が傷まないとも言えます。
また単に滑りが良いだけではなく、蒸れやベタつきを抑えてくれる、吸放湿性の高い素材が良いですね。
更にはホコリを寄せ付けないよう、静電気を抑えてくれるのも重要なポイントです。
この辺りの選び方を間違えると、快適どころか逆効果にもなりかねませんよ。
さて裏地の生地と言えば、以前はシルクかアルパカでしたが、今はポリエステルやキュプラが一般的となりました。
その中でも快適さを求めるならば、やはり キュプラ(ベンベルグ)が最もおすすめできる裏地と言えます。
袖を通せば、誰もが心地よさを実感できることでしょう。
一般名称として認知されているキュプラですが、現在は世界で唯一、旭化成が「ベンベルグ」という商標名で生産しています。
つまりキュプラと言えば「ベンベルグ」
見た目の似ている化学繊維のポリエステルに比べ、キュプラはコットンの種の周りに生えているうぶ毛を原料としています。
天然繊維が持つやさしさと、化学繊維が持つ機能性をかねそなえたキュプラは、ユニクロの肌着に採用されるなど、国内外で需要の高い繊維なんですよ。
ベンベルグ(キュプラ)の探し方
裏地の選び方としては下記のようなポイントが挙げられます。
- 表地との相性(風合いや全体のバランスなど)
- 季節感(厚みや透け具合など)
- カラー(無地・柄物など)
上記をイメージしながら最適な裏地を探すわけですが、先ず最初の情報として旭化成のベンベルグは、3つのカテゴリーがあります。
ホームソーイングは、一般のユーザー向けの商品です。皆さんが生地屋さんなどで見かけるものはこのカテゴリーになります。
こちらは、手芸店の陳列棚の関係で半折(板巻き)の92センチ幅が主流となっています。
店頭でよく見かけるのは、ニュー〈ベンヒット〉AK750ですね。こちらはオールシーズンの定番商品として人気です。
ホームソーイング向けの品番には、それぞれこのような名前が付いています。
ほかにも風合いの異なる10種類以上のラインナップがありますので生地厚など好みで探せます。
詳しくは、旭化成の こちらのページ に詳しく紹介されていますよ。
一方、アパレル向けは、品番のP(プレタポルテ)が示す通り、既製服など企業をターゲットにされています。
こちらは丸巻(紙管巻き)で122~137センチ幅となっています。
バリエーションはこちらの方が豊富にあります。
最近ではネットでも小売りされていますので、気になる方はこちらから探してみるのも良いでしょう。
例えば下記はレディース向けのAKP196。こちらの特徴は、透け防止裏地であることです。
薄いのに割としっかりした生地で、透け防止として夏の薄物にも人気の裏地です。
また、裏地は無地だけじゃなくて柄物も探すことが出来ますよ。
例えばこちらは人気のペイズリー
スーツにはストライプなど、ちょっとしたアクセントが入るとおしゃれです。
もっと裏地でおしゃれを楽しみたい方には、リバティのベンベルグ裏地もあります。
ドレープ感も最高で、チラリと見える時の華やかさが際立ちます。
作り方によっては、とても素敵なお洋服に仕上がるでしょう。
今日は裏地素材の選び方のご紹介でした。
凝ったお洋服は、完成時の喜びも格別ですね。
それでは素敵なソーイングライフを楽しみましょう。