生地の種類別、ご家庭で布を綺麗(まっすぐ、直角)に切る方法とは?
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
今日は、ご家庭で生地を真っすぐ(あるいは直角に)裁断するコツをご紹介します。
手芸店や生地屋さんに行くと、店員さんがハサミでサーッとカットしてくれますね。
大きな手芸店では、レジも行列になっていますので、カットする方も大変です。
あれって見た目以上に重労働なんですよ。布やハサミも結構重たく、実際「腱鞘炎」になる方も見えるようです。
真っすぐ切るコツは、テーブルと布の位置をしっかりと自分の最適なポジションに合わせる事。
そして、利き手の位置をしっかり固定して、ゴールの目安を見据えて一気に裁断することです。
とはいえ、すべてはスピード最優先でカットしています。多少のずれは仕方ないですね。
今日は、生地の種類に応じたご家庭での裁断の仕方をご紹介します。
必要な道具
ご家庭での布の裁断は、まず「裁ちばさみ」を使用するか、「ロータリーカッター」を使用するかのどちらかでしょう。
私はほとんどロータリーカッターで裁断しています。生地に重力や引っ張りなどの負担をかけないためには、ロータリーカッターでの裁断をおすすめします。
下記にそれぞれの選び方や使い方をまとめていますのでご参照下さい。
作業スペースは出来るだけ広いところで行いましょう。
台所のテーブルなどでも構いませんが、生地が下に引っ張られるとバランスよく切ることができません。
おもり(缶詰や瓶などでもOK)を利用して、生地にたるみや、引っ張りがないように整えてから裁断しましょう。
(出来れば、上記で紹介した方眼タイプのカッティングマットがあると便利です)
生地に余裕がある場合は、まずは大まかに切って、それから本番に挑むと良いです。
キルティングの場合
キルトには、全針、半針と呼ばれるステッチがあります。
このラインを目安にして、ハサミ又はカッターで裁断しましょう。
但し物によっては、絵柄とこのステッチがあっていない場合もあります。その際はやむを得ないので、図柄に合わせて裁断してください。
張りのある生地の場合
帆布など張りのある生地は裁断しやすいですね。
耳のラインをタテ方向の基準にして、平行/垂直に裁断しやすい生地です。
またオックスやブロード、シーチングなども比較的裁断しやすい生地です。
これらの生地は、何れも平織と言って、糸がタテヨコ規則的に織られています。
もし生地にたるみや、ゆがみがある場合は「地直し」という工程を行ってから裁断しましょう。
デニムやカツラギなどツイル(綾織り)の生地はゆがみやすい生地です。
こちらも同様に耳のラインを基準とするのが良いでしょう。
尚、こちらも絵柄がある場合は、そちらを優先して下さい。
柔らかい生地の場合
ガーゼや麻など、柔らかい生地の場合は、ゆがみやすく裁断も難しいですね。
直角定規などを当てたとしても、なかなか綺麗に印が付きませんね。
このような生地は、少し手間ですが糸を抜いて、布目に沿ってハサミで切るのが良いです。
手順の詳細は下記を参照下さい。
ヒラヒラの薄い生地の場合
ジョーゼットとかシフォンなども非常に裁断しにくい生地ですよね。
真っすぐ裁断するコツは、とにかく平らな所で、生地を落ち着かせること。
布目を基準として、ウェイトや待ち針で型紙(ハトロン紙など)に合わせ、そのまま一緒に裁断しましょう。
場合によっては、こちらで紹介した一時硬化スプレーを使うのも良いです。
まとめ
- 生地を持ち上げない(出来れば、ロータリーカッターと方眼付きのマットを用意する)
- 最初は大まかに切って、生地のストレスをなくす。
- 耳のラインをタテの基準にする。
- 地直しをしっかり行う。
- 布目をしっかりと意識する。(できれば糸を抜く)
- チェック、ボーダー、絵柄などがある場合は、そちらを優先する。
- 必要に応じ一時硬化スプレーを使う。
その他の参考
今日は、生地の種類別の裁断方法のご紹介でした。
それではまた・・・