上手なキルティングの選び方 意外と知らないキルトの種類と選ぶポイントとは?

上手なキルティングの選び方 意外と知らないキルトの種類と選ぶポイントとは?

皆さんこんにちは

ハピメイド手芸教室のmichiyoです。

 

入園・入学グッズの定番生地と言えば、キルティング(通称キルト)ですね。

オックスなどの一枚の生地に対し、キルティングは2枚の生地に綿(ワタ)などの芯を入れてステッチで縫い抑えた生地をいいます。

それなりの設備と技術があれば自前で作成出来ない事もないのですが、通常は出来上がったものを購入しますね。

秋~冬になると生地屋さんには、入園・入学に向け新作キルトがたくさん並びます。

キルトの上手な選び方

通常の生地が1メートル辺り800円前後で購入できるのに対し、キルトは1,500円程度します。キャラクターなどの商標品は更に高く、通常オックス1,500円に対し、キルトは2,500円ほどの値段となります。

材料と手間暇がかかっていますので高いのは当然なのですが、初めて購入される方はその分色々注意も必要です。

 

今回は、手芸未経験者に良く聞かれるキルティングの選び方についてご説明します。

生地の違い

通常の生地は、オックスブロード・シーチングなどの種類に分かれています。キルトもこれらの生地をベースに作成していますので、オックスキルトやブロードキルト、シーチングキルトなどに分かれています。

つまり、オックスキルトの方がシーチングキルトよりハリがあり、お値段も少々お高い傾向にあります。

キャラクター品などは、例えばアンパンマンのオックス生地には、同じ生地を元に作ったオックスキルトなどがありますのでバッグ用、巾着用などセットで探すと良いですよ。

 

キルト芯による厚みの違い

表と裏の生地以外にもメーカーや品番により中のキルト芯の素材や厚みが異なっています。

一概には言えませんが、値段の高いものはしっかりしたものが多く、安いものはペラペラな傾向があります。極端に安かったり、ネット購入など直接店頭で確認出来ない場合は注意も必要ですね。

 

 ステッチ幅の違い

意外と見落としなのがステッチ幅です。四角形(正面から見るとひし形)の縫い目の大きさですが、市販されているものはほぼ下記の二つに分かれています。

  • マス目の大きいタイプ 約3.5㎝マス・・・・(半針)
  • マス目の小さいタイプ 約1.7㎝マス・・・・(全針)

約3.5㎝の物を半針といい、約1.7㎝の物を全針と呼びます。

ステッチ幅の違いに注意

 

ネットなどではサイズの解るボタンやものさしと一緒に写真を撮ってあるサイトが多いですが、購入するもののステッチ幅がどちらのタイプのキルトなのか、意識して購入する必要があります。

全針はしっかりした感じ、半針の方は抑えが少ない分ふっくらした印象になります。

 

どちらが良いと言う訳ではなく、好みで選べば良いでしょう。

ただし気を付けてほしいのは、キルトでアイマスクなどの小さなものを作成する場合、半針はマス目が大きすぎて不向きとなります。

作成するものに、ある程度の大きさがない場合はマス目の細かい全針を選んだ方が良いでしょう。
全針・半針タイプ

 

不良品に注意

キルティングは、ステッチ(押さえている糸)が切れるとそこからどんどん解れて押さえが効かなくなります。

製造工程では、「目飛び」という不良になるのですが、稀に切れまくりの粗悪品を見かけます。裏地は一定間隔でつなぎ合わせて作成するのですが、特にこの際、厚みが変わって糸調子が狂いやすくなり、目飛びが起こる原因ともなります。

もちろん目視検査はするのでしょうが実際スルーされている商品がありますね(悲)

ちゃんとした日本のメーカーでも稀に製造不良を見かけます。

表だけでなく、裏地が異常に皺くちゃな時などは良く見た方が良いですね。

 

また、糸を引っ掛けて切れる事もありますので回転の悪いお店や保管状態が悪いお店にも気を付けた方が良いです。

キルト不良例
ひどい目飛びの例です。
キルト不良例2
裏地が皺くちゃな時は要注意。

 

裁断後は直ちにロックをかける

お店でキルトを購入した後は、輸送などによってもどんどん裁断面から糸が解れてきます。

少なくても2マス分くらいは余分に購入して、端を切り取って使用しましょう。また、作成寸法で裁断した後は直ちにロックをかけて、解れを防止しましょう。

 

最近は、ネットでキルトを購入する方も多いと思います。

好みの絵柄だけに目が行きがちですが、上記も参考にして頂けたらと思います。

当店にもたくさんのキルトがございますので宜しければどうぞ

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