「ちー」って何? ちーを付けるって何をすればいいの!?
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
商売柄、たくさんの幼稚園・保育園・小学校からの準備グッズプリントを拝見します。
その中でたまに「ちー」という表現を見かけますね。
プリントでは「レッスンバッグの中央に、ちーを付けて下さい」などと表現されます。
これ、おそらく説明会で詳しくお話はあると思うのですが、言葉だけじゃ何のことか分からない方がほとんどじゃないかしら?
実際ググって見ても何にも出てきませんね。
・・・と言う事で、本日は「ちー」の説明です。
「ちー」とは何?
チィ(チ)はアパレル、ファッション、縫製関係の用語で、小さいループのことを表します。
例えば、下記はジャケットの「チィ」
袖の内側についている場合が多いですね。ブランドやプライスタグなどをここに付けるようになっています。
私の勤めていたメーカーのブランド服では、ほとんどに付けていました。
そして下記は、コートの内ポケットに使われているチィ。
紳士服内ポケットのボタンを留めるもので、三角形のものやこのループタイプのものが多いですね。
これらのチィは裏地や共布、リボンテープなどで作ってあることが多いです。
レッスンバッグや巾着の場合も同様で、「ちー」と言われた場合は、小さなループのことと思えば良いです。
ほとんどはフックなどへの引っかけ目的です。
例えばレッスンバッグだと、小さいお子さんの場合は机もまだ低い為、持ち手部分をフックに引っかけても床に引きずる場合がありますね。
その為、「全体で高さ35センチ以内にして下さい」などと指定されるのですが、レッスンバッグで持ち手も含めてその高さに収めようとすると、バッグ自体の大きさを極端に小さくするか、持ち手を不格好に付けるか何れかの選択となってしまいますね・・・
そんな時、バッグの中央に「ちー」を付ければ、そこで引っかけられますので便利というわけです。
気を付けるのは、フックの大きさを確認しておくことですね。(上記の画像のようなフックだと少し間隔をあけた方が使いやすいです)
レッスンバッグの場合は巾着に使用するロープや織紐など、またスモックの場合にはバイアステープや共布など細い紐で作って下さい。
ところでこのループ、何でちー(チィ)って言うんだろ?
形的には「ち」より「つ」が合っているような気がするし・・・
知っていらっしゃる方、教えてくださいませ。
釣りや和装の羽織に「乳(ち)」という用語が出てきます。
釣りでは竿と接合する糸を輪にして「乳輪(ちちわ)」と呼び、和装の羽織では羽織紐を取り付ける小さなループを「乳(ち)」と呼びます。
語源は定かではないですが、一様に小さい輪っかを指す用語ですので、このことを指すのかと思います。