初心者にも簡単、ヌメ革でボックス型コインケースを作ろう!
こんにちは。手芸大好きライターの大象みかです。
皆さんはお札を入れるお財布と、小銭を入れるコインケースを分けて使っていらっしゃいますか。サッと小銭を出すときは、コインケースがあると便利ですね。
今回は丈夫なボックス型のコインケースの作り方をご紹介いたします。中をしっかり開けて見ることができるので、小銭も探しやすいですよ。
はじめての方におすすめ、レザー製コインケースの作り方
準備するもの
- ヌメ革
- ジャンバーホック:17mm
材料としてはヌメ革と、17mmのジャンパーホックを1組用意します。
必要な道具は「レザークラフトで初心者が最初に揃えた方がよい道具」をご参照ください。
下の写真が今回のコインケースの図面です。
型紙の作製
1.先の図面を基にして、厚紙で型紙を作ります。
(今回使用した型紙は下記からダウンロードできます)
コインケース無料型紙はこちら(A4サイズ)
●印刷した時に少し小さくなる方へ・・・
印刷メニューにて、「実際のサイズ」を選択して印刷してください。(拡大縮小や合わせるにチェックが入っていると正しい寸法で印刷されません)
革の裁断
2.革に型紙を乗せて、目打ちでなぞります。
3.革を別たちで切ります。脇マチの部分は2枚必要です。
革磨き
4.床面にトコノールを塗って、プレススリッカーで磨きます。
型取り・組み立て
5.本体と脇マチを点線のところで折って、形作ります。
洗濯ばさみやクリップで留める場合は跡が残るので、いらない革を挟んでくださいね。
6.かぶせ見返しと本体見返しにボンドを塗って、本体に貼ります。革を補強するためです。
後でジャンパーホックをつけるので、開閉するときに丈夫にしておいた方が使いやすいです。
7.左右の脇マチも、のりしろにボンドを塗って、本体に貼ります。だんだん立体的になってきて、ワクワクする瞬間です。
両方貼ると、こんな感じになります。
8.脇マチ部分を内側に折り込んで、折り癖をつけておきます。
縫製
9.マルチステッチンググルーバーを4mmにセットしてガイドラインを引きます。
その後、菱目打ちで印をつけ、菱ギリで穴を開けていきます。
10.かぶせの手前側から縫って、本体の右サイドを縫います。次に本体の左サイドを縫います。糸は縫う部分の3~4倍程度の長さにして縫うと、縫い終わりまで糸が足ります。
11.脇マチと本体をつなぐ部分は、補強するため返し縫いをしましょう。
仕上げ
12.コバにトコノールを塗って、プレススリッカーで磨きます。横から見るとこんな感じですね。
13.最後にジャンパーホックを打ち具で取りつけて、出来上がりです。今回は近くの公園でジャンパーホックを取りつけてきました。
今回、このボックス型コインケースは厚みがあるので、バネホックではなく、ジャンパーホックを選びました。
バネホックと形が違うので、ちょっと戸惑うかもしれませんが、慣れると簡単につけられます。
ヌメ革は、使い込むほどに飴色になっていき、「革のエイジング(経年変化)」が楽しめます。だんだん色が変化していくお財布というのも、使っていると愛着がわきますね。
縫う箇所も少ないので、初心者の方も簡単に作れます。皆さんも気軽にコインケースを作ってみてくださいね。