布の幅はどこからどこまで? 通販ではどれくらい幅広の生地まで買えるの?
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
生地屋さんではいろいろな幅の生地が売られていますね。
それらには何か決まりがあるのでしょうか・・・
今日は生地の幅の種類と、ネット通販でも購入できる超広幅(3メートル巾超え)の生地等についてご紹介します。
生地幅/有効幅の違い
まず生地幅とはそもそも、どこからどこまでの長さを表しているのでしょうか?
実は、メーカーによりいろいろな表示方法があるようです。
例えば某メーカーさんでは生地見本帳に下記のように表示されています。
132/134cm(有効巾130/132cm)
これは原反の巾が132~134センチを表しています。2センチの余裕は元となる生機(キバタ)のロットや縮み違いを見ているそうです。
確かに、複数反を購入すると、色などによっても微妙に違いが見られることがありますね。
有効巾とは想像通り、実際使用できる幅(耳穴の内布の長さ)を表しています。
上記のような表現は親切で分かりやすいのですが、メーカによっては単に「生地幅〇〇センチ」との記載のところもあります。
これはメーカーによって、どこを測っているのかが分かりません。
場合によっては、耳の先のビラビラの糸の先端まで寸法に含まれている事もあります。
(実際私もネット通販で購入して驚きました・・・)
生地屋さんでは当然ながら、たくさんのメーカーの生地を取り扱っています。
大抵はカタログ値をそのままWEBサイトにも転記していますので、生地幅についてはどこからどこまでと統一されていないと思った方が良いでしょう。
測り売りで、無駄なく購入したい場合は、要尺計算する際に注意が必要ですね。
生地幅の決まりってあるの?
大抵の生地は「丸巻」か「半折」の何れかで流通しています。
その中でよく耳にするのが下記の分類ですね。
- シングル巾(S巾) 約90センチ
- 普通巾 約110センチ
- ダブル幅(W幅) 約150センチ
実際は92センチ巾とか108センチ巾とかいろいろです。
ちょうどでないのは、ヤール巾(ヤード巾)で表されていた背景もあります。
但し、これらも素材が違うとあてはまらない場合が多いため、参考程度にとどめた方が良いでしょう。
ネット通販で購入できる最大幅の生地はどれくらい?
幅の広い織物は「広幅」と呼ばれています。
手芸店で取り扱っている生地で「広幅を探す」となれば、大体W巾(140~150センチ)の中から探すことになるケースが多いでしょう。
インテリア向けの生地は、クッションが横にちょうど3つぶん取れるのでこの巾が多いのだそうです。
これ以上の広幅生地はとにかく反物ですと、生産はもちろん取り扱いや運搬も大変ですので、正直業者も手を付けたくないアイテムと言えるでしょう。
以下、私が知る範囲での広幅生地をご紹介します。
以前ご紹介した天竺木綿は昔ながらの尺で売られており、最大では七巾(尺)まで売られています。
七巾(ななはば)とは、約228cm巾の晒し(白)木綿となります。
七巾天竺木綿(ななはばてんじくもめん)【布地 生地 白布】
また下記のショップでは、228センチオックスや300センチブロードも探せます。
228幅カラーオックス
江戸ッ子(BOITE-A-COUTURE)
8,000種類以上もの生地を取り扱っている、生地問屋の山冨商店さんでは下記のような330センチの特殊生地もあります。
レイシス
クオーツ
こちらは、ポリエステル100%ですが、イベントのディスプレイなどにも最適な美しい生地です。
これだけ大きければ、1枚裁ちで十分用途に足りるでしょう。
それでは、楽しい手芸ライフをどうぞ・・・