レザークラフト、縫い糸の各商品による違いは?
こんにちは。手芸大好きライターの大象みかです。
レザークラフトを始めると、湧いてくる疑問のひとつに「縫い糸はどれを選べばいいのだろう?」というものがあります。
私も最初はどの糸を選べばいいのか、かなり迷いました。
レザークラフト縫い糸の違いと選び方
最初は糸にどういう違いがあるのかわからないですよね。
レザークラフトに使う糸には、一般的に、麻糸、ポリエステル製の糸、シニュー糸の3種類があります。
- 麻糸
- ポリエステル糸(初心者におすすめ)
- シニュー糸
麻糸は、自分で蝋を塗って使いますが、私は蝋をどれくらい塗ればいいのか加減がわからないので、慣れてからにしようと思いました。
シニュー糸は細い繊維が1本に束ねられていて、それをほぐして使います。それも難易度が高そうなので、まず、蝋引きされているポリエステル製の糸を使うことにしました。
今までに4種類の糸を試してみましたが、それらで縫ったものの写真です。
まず、最初に購入したのが一番右のクラフト社の「手縫い ロウビキ糸 細白」です。針も同じくクラフト社の細いタイプを購入したので、糸も細糸にしてみました。
色は白だといろいろな革に合わせやすいかと思って、白を選びました。
私はヌメ革が好きなので、ヌメ革にも合わせやすいと考えました。下の写真がこの糸で縫った二つ折り財布です。
使ってみた感想は、「蝋が引いてあって革に通しやすいけれど、縫っていると手が蝋でベタベタするなあ……」というものでした。
蝋は適度に落として使うこともできるようです。そこで、次は蝋が少なめのポリエステル糸はないかと、探し始めました。
そこで見つけたのが、右から2番目のHarvestmart「蝋引き糸 ナチュラルカラー3個セット」です。私はブラウンナチュラルのセットを選びました。ちょうど白以外の色も使ってみたくなったからです。
使ってみて、「蝋引き糸なのに、ベタベタしていなくて使いやすい」と感じました。
ただひとつ難点があるとすれば、この糸は断面が楕円形になっています。つまり、縫うときは、必ず広い面を表面や裏に出さなくては縫い目がきれいに見えません。糸をひっくり返さないように縫うのに気を使います。
それと太さが少し太いので、革から針を引っ張るのに力がいる場合があります。しかし、革と同系色の糸を選んだり、ヌメ革より濃い色の糸を選んでアクセントにしたりもできます。
下の写真の左がヌメ革と同系色の糸を使った財布で、右がヌメ革より濃い茶色の糸を使った財布です。
その次に、「どうもレザークラフトでは、ビニモという糸を使っている人が多いらしい」と知って、協進エルの「ビニモMBT」の5番手と1番手の「生地」という色を購入しました。
5番手の方が細く、1番手の方が太いです。
写真の左から2番目がビニモの5番手です。ビニモの5番手を使ってみると、糸に光沢があるのに驚きました。
軽く蝋を引いて使ってもよいのですが、私はこのままで充分でした。しなやかで使いやすい糸です。
5番手の糸は細いので、縫い目をあまり目立たせたくないときにも便利です。白い革の財布を作りましたが、これはビニモMBTの5番手の糸で縫っています。
1番左がビニモの1番手で縫ってみた状態です。5番手より存在感があります。光沢は5番手と変わりません。縫い目をしっかり見せたいときに使うと良さそうな気がします。
作品によって糸も変えると楽しい!
ポリエステル製の蝋引き糸にもいろいろ種類があります。太さや蝋のつき方、光沢など、それぞれに特徴がありますね。どの糸も色が豊富です。
結局、作品によって糸を変えると楽しいのではないかと思います。
ナチュラルで素朴な作品を作りたいときは、太めの糸を選ぶとざっくりとした感じが出ます。上品で繊細な作品を作りたいときは、光沢のある細い糸をおすすめします。
皆さんもレザークラフトの作品作りの参考にしてみてくださいね。