ゼロからはじめる水引細工 水引の種類やきほんの結び方を解説
こんにちは。斎藤あやかです。
本日は、私たちの日常生活でもなじみの深い「水引」のハンドメイド方法についてご紹介します。
水引の種類
水引(みずひき)は、紙で作られた紐です。祝儀や不祝儀袋などについているのを見たことがあるかと思います。
最近は、水引を使ってアクセサリーや小物をつくる「水引細工」がブームになっているようです。
水引とひとことでいっても、様々な種類があります。
先ずは素材の違いを見てみましょう。
水引の種類
- 絹水引
- 色水引
- 羽衣水引
- 特光水引
水引細工をはじめてやってみるという方におすすめなのが、絹水引という種類の水引です。
絹水引は、水引をつくる紙をこより状にしたものに人工の絹糸を巻き付けてつくったものです。柔らかくて結びやすいことから初心者向けの水引といえます。
とにかくリーズナブルなものが欲しい場合は、色水引という種類の水引がおすすめです。色水引は、水引をつくる紙をこより状にしたものに直接色がつけられています。
ただし、扱いやすさにおいては絹水引などよりもやや劣ります。ある程度水引の扱いに慣れて、数多く練習したい時にはいいかもしれませんね。
絹水引や色水引だけでも豊富なカラーバリエーションがありますが、キラキラしたものや光沢のあるものを使うことで作品がより豪華に見えることもあります。
そんなときにおすすめなのが、羽衣水引です。
羽衣水引とは、色水引に金色や銀色のフィルムを巻き付けたものです。ラメが入っているようにキラキラと輝いています。
ほかには、メタリックな質感の特光水引があります。
特光水引は、水引をつくる紙をこより状にしたものに箔のようなフィルムを巻いたものです。耐水性があり、絹水引や紙水引に比べると丈夫な感じがします。
ただし、丈夫な反面しなやかにカーブさせるのが少し難しいです。
羽衣水引や特光水引を絹水引と組み合わせて使うことで作品のアクセントになります。
水引細工で用意するもの
水引細工をはじめるときに用意するものはたった2つです。
- 水引
- はさみ
水引は、結び方の練習をするだけでしたら1本でも出来ます。
またほとんどの水引は1本90センチの長さで販売されています。作品にもよりますが、30センチや45センチにカットして使うことも多いので、はさみは必須アイテムです。
梅結びをするときは細いワイヤー、そのほか、より複雑な作品をつくるときは、接着剤やアクセサリーパーツなどを揃える必要があります。
しかし、全部揃えてから水引を結び始めるよりも、ひとまずは水引だけ買って家にあるものでやってみるというくらいのほうが気軽に取りかかることができます。
特別な道具を揃える必要がなく始めやすいというのは、水引細工の大きなメリットだと思います。
基本の結び方
梅結びのアクセサリーが人気のようです。梅結びをつくためにも、まずはあわじ結びといういちばん基本の結び方をマスターしましょう。
うまくありませんが図も書いてみましたので参考にしてください。
あわじ結びの手順
- 輪っかをつくります
- 左側に出ている先をUターンさせ、右側へもっていきます
- 2で右にもっていった先の上に、もともと右に出ていた先をかさね、1でできた輪っかに後ろからとおします
- そのまま、上、下、上…と縫うように先をすすめていけば淡路結びの完成です
好みの加減に引き締めて形を整えましょう。
できあがりはこんな形です。
梅結び
あわじ結びを完成させ、引き締める前のちょっとした工程で梅結びができます。
- 左側に出ている先を中心のクロスの裏へ前側から通します
- もう片方に出ている先を1でできた輪に前から裏側へ通します
- 輪の大きさ整えて完成
- 裏返して中心部分をワイヤーでとめると美しく仕上がります
結び方のひと工夫
同じ結び方でも、水引をきつく引き締めるのか、ゆるく結ぶのかによってできあがりの表情ががらっと変わります。また、使う水引の種類や本数によっても違った印象になります。
水引3本でつくる淡路結びでも、このように表情が異なります。
結び方の種類が何百とあるわけではないですが、結び具合や、選ぶ素材、本数…そうした組み合わせによって無限大のバリエーションを秘めています。
作り手の個性を思う存分表現できるのも水引細工のおもしろいところではないでしょうか。
ちなみに、使う水引の本数ですが、小物を作るのにも1本、3本、5本で結ぶことが多いようです。
2本や4本でつくってはいけないということはないのですが、偶数は割り切れる数なので縁起が悪いという考え方もあります。
豪華な水引を見ているとおめでたいことが思い浮かびます。そこで水引の本数が偶数よりかは、縁起を担いだ本数にしたほうが無難そうです。
とくに、人にプレゼントするときなどは本数にも気をつけたほうがいいかもしれませんね。
おすすめの教材
本格的な立体の水引細工をつくりたい…という場合は、対面で先生に習ったり通信講座を活用するのがよさそうです。
もっと気軽に体験したい方は、下記の講座を探して見るのも面白いでしょう。
ストアカで体験する
アクセサリーなど小物を作るだけであれば、本や動画を見て独学で十分つくることができます。
こんな作品をつくりたいというイメージを作ったり、レシピの手順を見るのは本が適していますが、本は平面なので水引の結び方がわかりにくいこともあります。
そんなときには動画で確認すると「そういうことだったのか!」とわかりやすいと思います。また、水引を引くときに反対の手はどこを押さえているのかなど、本からは得られないコツも見ることができるのが動画のメリットです。
水引はどこで手に入れる?
筆者がよく行く手芸屋さんの一角にも小さいながら水引のコーナーが設けられるようになりました。もし、近所に手芸屋さんがあれば水引を扱っているかもしれません。
ちなみに、筆者が行った手芸屋さんでは、こちらの水引のセットがいくつか販売されていました。
お値段は店舗でも400円程度でした。
この水引のセットの良いところは、色がグラデーションになっていたり、絹水引だけでなく羽衣水引や特光水引も入っているセットがあることです。
このセットを買えば、色の組み合わせで失敗することはありません。
センスよくアクセサリーなどをつくることができると思います。
また、はじめから同じ色や同じ種類の水引がたくさんあるよりも、いろいろな色や種類の水引が少しずつほしいというニーズにも応えてくれるお品だと思います。
水引のセットの中には、結び方の簡単な説明もついていたので初心者の方にもおすすめです。
近くに手芸屋さんがないという方や、水引の取扱がない…という方は、インターネットでも購入できます。
インターネットでは、水引を専門に扱っているお店から直接買うことができるというメリットもあります。
調べてみた中では「水引屋 大橋丹治」というお店が、品揃えが豊富で品質もよさそうです。
ネット通販専門のお店ですが、全て国内生産で対応されている水引の老舗店です。
こちらでは初心者向けの絹水引のセットも扱っています。
また、100本や500本単位でリーズナブルに販売してくれるので、作家として活動したい方や中級~上級者にも利用しやすいお店だと思います。
まとめ
水引は結び方さえマスターすれば、アクセサリーにしたり、ラッピングのワンポイントに使うことができます。
ハーバリウムと組み合わせるのも素敵ですね。
淡路結びがいちばん基本の結び方になるので、まずは淡路結びがきれいにできるようにマスターしましょう。