家庭用ミシン、状況によっては下糸調子合せが有効かも!?
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
日頃「職業用ミシン」ネタが多い私ですが、今日は久しぶりに「家庭用ミシン」について書いて見ます。
以前、ボビンケースの下糸調子の取り方について記事を書いたのですが、読者の方からご質問がございまして・・・
内容はともかく、どうも話が噛み合わないなと思っていたら家庭用ミシンの水平釜のお話でした・・・
そうなんですよね、
家庭用ミシンと職業用ミシンでは釜の構造が違っていまして、今発売されているほとんどの家庭用ミシンは、利便性を優先して水平釜が採用されています。
カバーやボビンも透明なので下糸の残量も分かるし、とにかく手軽なんです。
内釜は外して掃除しよう。
家庭用ミシン(水平釜)の内釜(ボビンケースに相当するもの)はこんな形をしています。
「あれ、私のものはこんな毛みたいなもの付いていないけど・・・」と言う方、それは次回詳しく説明しますね。
家庭用ミシンを使っている方は、もちろんここまで外してみたことがあると思いますが、もし手に取ったことがないとすると、それはとってもヤバいかも知れませんよ。
何故ならミシンは使えば必ず、糸くずやホコリが発生しますが、もっともホコリが溜まりやすいのがこの内釜(うちがま)の周辺だからです。
そして様々なミシントラブルの中でも、原因として比較的多いのがこの釜周辺のホコリになります。
なんかミシンの調子が良くないなーと思って修理に出したら、「たまったホコリが原因でした・・」と言われるのはちょっと恥ずかしいかも。
ホコリが溜まるのは頑張った証でもありますので、褒めてあげたいくらいですが、ついでにメンテもしてほしいところ。
溜まったほこりは、ミシン内部に飛び散り、やがてギアなどの油の所で固まります。
針板(ハリイタ)を外せば簡単に取り外し出来ますので、定期的に掃除してあげてくださいね。
詳しくは取扱説明書のお手入れの方法に載っていますよ。
家庭用ミシンの下糸調子合せの方法とは
話が少々脱線しましたが、下糸の張力(糸調子)はこちらのネジで合わせます。
「エッ?家庭用ミシンって上糸だけで糸調子をとるんじゃないの?」
と思われた方、大正解です。
「こんなネジ一度も触ったことない・・」という方も全然OK。
最近のミシンは、画像のようにカラーペンキでロックされていますね。
むやみに構って、糸調子のバランスが悪くなっても困る為、メーカーではあまり触って欲しくないのでしょう。
他にも自動糸調子とか便利なサポート機能が付いていますから余計にそうだと思います。
ですから普通のユーザーさんは構わないのが賢明です。
(糸調子についてはこちらで解説します)
ただ、長くミシンを使っていらっしゃる方なら、この内釜も一度くらいは新品に交換したことがあるでしょう。
内釜は消耗品ですので、傷が付いたら交換しましょうね!
針が折れた時にイチイチ修理に出す方はいらっしゃらないと思いますが、内釜も同じことが言えます。
ネット通販でも簡単に購入出来ますので、傷が付いたら自分で変えるだけで大丈夫です。
消耗部品はどのみち補償範囲外でもありますので、古いものは糸調子合せの実験に使用するのも面白いですね。思わぬところでこれまでの悩みが解決されるかも知れませんよ。(あくまでも自己責任で)
次回は、この内釜についてもう少し詳しく紹介します。
それではまた・・・