ハンドメイド作家が「ウーリー糸」を使用する際に気を付けてほしい事

ハンドメイド作家が「ウーリー糸」を使用する際に気を付けてほしい事

皆さんこんにちは

ハピメイド手芸教室のmichiyoです。

 

前回、ウーリー糸の便利な使い方についてご紹介しました。

今回は「家庭用ウーリロックミシン糸」を使用して、ハンドメイドされている方に向けてのお話です。

 

プロ(セミプロ)の方で、お洋服などを作製し、フリマやネットで販売されている方も多いと思います。

特に最近はミンネなどのハンドメイドマーケットや、フリマアプリなどが充実していますので、売り手も買い手も手軽に参加できるようになりましたよね。

ハンドメイド作家の方にとっても市場の幅が広がり、手芸ファンにとっても良い事だと思います。

反面、誰もが気軽に販売できるため、品質面での不安が伴うのも事実。

ハンドメイド作家さんの中には、お洋服作りに下記の様な家庭用の糸を使用している方はいらっしゃらないでしょうか?

そんな方は、注意が必要です。

家庭用のウーリー糸はナイロン製の物が多く、例えば有名なフジックスの糸も上記の物はナイロン製です。

ナイロン糸には弱点があり、それはアイロンなどの高熱で溶ける可能性がある』ことです・・・

 

皆さんがよく見かける洗濯表示は、2016年12月より国際規格に統一されました。

表示の図案が変わったのですが、洗濯マークには次のような意味があります。

  • 旧JIS)『アイロンは210℃を限度とし、高い温度(180~210℃まで)で掛けるのがよい』
  • 新ISO)『底面温度200℃を限度としてアイロン仕上げができる』

アイロン高温表示

 

一方、糸の溶融点(糸がとける温度)については、使用環境により異なりますが、フジックス製では下記のようになっています。

商品名素材溶融点
家庭用ウーリーロックミシン糸ナイロン215~220℃
巻ロックミシン糸ポリエステル255~260℃
工業用ウーリーナイロンナイロン215~220℃
ポリエステルウーリーSポリエステル255~260℃

上記を比較する限り、高温でもギリギリ溶けない温度なのですが、実際はそうとも限りません。

アイロンにも、低・中・高の切り替えができるものや温度表示があるタイプなど、いろいろありますよね。いずれも±20℃以内の許容範囲がある為、製品によってはマックスで215℃を超えるものもあるのです。

実際、当社でも複数のアイロンを用いて確認しましたが、溶けるものがありました。

 

つまり、たとえ自分の使用しているアイロンが大丈夫であったとしても、安心してはいけないと言う事ですね。

一般的には「ナイロン糸はアイロンで溶ける可能性がある」ものと認識した方が良いでしょう。

 

自分で使用する分には問題ありませんが、もしプレゼントや販売用として作製されるのでしたら、ウーリー糸はポリエステルの業務用が良いです。

フジックス ポリエステルウーリーS

こちらでしたら、高温でも溶ける心配はありません。

 

下記の記事でもご紹介しましたが、販売をお考えでしたら工業用の糸をおすすめします。

節約上手?家庭用ミシンでも工業用糸を使うメリットとは?

今日は、ウーリー糸を使用する際の注意についてのお話でした。

それでは素敵なハンドメイドライフをどうぞ・・・

 

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