ミシン不具合「目飛び」の原因と防止策のまとめ

ミシン不具合「目飛び」の原因と防止策のまとめ

皆さんこんにちは

ハピメイド手芸教室のmichiyoです。

 

今日は、ミシンの「目飛び」についてのお話です。

ミシンの不具合には多々症状がありますが、その原因もいろいろ考えられますね。

1. 使い方を間違えている。(糸のかけ方など)
2. パーツや使用環境に問題がある。(針が曲がっているなど)
3. ミシンの性能に対し、無理をしている。(極端に厚い生地を縫製するなど)
4. ミシンの本体が壊れている。(タイミングの狂いなど)

 

長年ミシンと接すると、ミシンが壊れているのか、それ以外の問題なのかは大抵想像ができるようになります。

でも不慣れな方は、「エッ、壊れたの・・修理が必要?」と不安にもなることでしょう・・・

 

ミシン修理の方のお話によると、ほとんどのケースは1~2になり、その場で解決できることの方が多いそうですよ。

 

今日は、目飛びが発生したら確認するポイントについてご紹介します。修理に出す前に見て下さいね。


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目飛びとは

目飛びとは、こんな感じで縫い目が飛ぶことを呼んでいます。

状態が悪化すると、これが連続でおこってきます。

ミシン 目飛びとは

目飛びは、直線縫いでもジグザグ縫いでも、家庭用ミシン・直線縫いミシン・ロックミシンなど、どんなタイプでも起こる困った症状ですね。

これはミシンの構造とも密接な関係があります。

それでは原因と直し方について見てみましょう。

要因1 針のトラブル

目飛びの原因で一番多いのが針の問題です。

見た目で曲がっているのは当然NGとして、そうでなくても問題はあります。

例えば、針先が摩耗していたり傷がついていたりなど・・・

 

ところで、目飛びの起こるメカニズムを少しだけ勉強してみましょう。

下記は、ミシンの構造を表現しています。

針に通った上糸を、釜の剣先が上手にすくっている様子が分かりますね。

ミシンの本縫いの仕組み
Photo by wikipedia

こうして上糸と下糸が絡み合うのが正常な状態です。

ところが何らかの原因により、剣先が上糸をすくえないことがあります。

その場合、糸が絡まない状態となり「目飛び」が発生するのです。

 

この動きからも針が重要だと言う事が、なんとなく理解できますよね・・・

 

そして実際のミシン針は、見た目では分かりにくいですが、実に複雑な形状をしています。

オルガンミシン針の構造
by オルガンミシン針

日本最大手のオルガン針(株)では、5000種類ものミシン針があるそうですよ。

 

ミシン針の大きくくぼんば部分は「えぐり」と呼ばれ、糸をループさせる大切な役割を担っています。

このループが出来ないと、剣先が空振りし「目飛び」になります。

(職業用ミシンで工業用針をお使いの際、方向を間違えて目飛びが発生するのも「えぐり」が逆なためです)

 

針は非常に重要なパーツであると同時に消耗品です。

折れたり曲がったりしていなくても定期的に交換するようにしましょう。

⇒目飛びが発生した時は、まずは針を新品に交換し、向きに注意してしっかり奥まで、正しくセットしましょう。

 

さて針の番手については、実は太すぎても細すぎても「目飛び」の要因となり得ます。

生地に合わせて、適した太さの針を選ぶ必要があります。

 

またニット生地やストレッチ素材など、伸縮生地の場合は針が戻る際の抵抗の関係で、糸のループが出来にくくなります。

このため専用のニット針を使用するのが良いです。

ニット針の特徴は、繊維が切れないように刃先が丸くなっていて、更にはループを作りやすくする為「えぐり」が大きくなっています。

家庭用ミシンの場合、ニット用の針は「HA×1SP」を選べば良いでしょう。

尚、えぐりが大きいと言う事は、折れ易くなるとも言えます。針が曲がったり折れたりするのはそれ自体が無駄になるだけでなく、釜や針板に傷がつくことにもなりますね。

気になる方には強度を増したクロームメッキ仕上げのタイプもありますよ。

要因2 釜のトラブル

水平釜・垂直釜に溜まった糸くずやホコリは、目飛びの原因になります。

また、針で付いた傷は小さなものでも、糸が引っ掛かる場合があります。

傷は紙ヤスリなどで磨いて引っ掛かりをなくすか、釜自体を交換する必要があります。

またボビンも汎用品をお使いの場合は、一度純正品に戻して確認されるのが良いでしょう。

 

要因3 針板のトラブル

針板の傷も、釜同様目飛びの原因となります。

こちらも同じように研磨して引っ掛かりをなくしましょう。

 

特に家庭用ミシンは、ジグザグ縫いができるよう針穴も楕円で大きくなっています。これにより不具合の出る可能性も高まります。

針板の傷についての詳細はこちらの記事もご参照下さい。

 

要因4 押さえのトラブル

普通の生地では問題がないけれど、ニット生地等で目飛びが発生するケースも多いでしょう。

ニット針に変えても目飛びが発生する場合などは、押さえについても確認すると良いですね。

下記に、押さえの役割も記しましたのでご参考下さい。

 

要因5 環境のトラブル

最後に、意外と盲点となるのが環境の変化です。

エアコンや窓から入る風は、糸の動きに悪影響を及ぼし、目飛びの原因となることがあります。

特に糸立てを別に使用している方は、風よけの壁を付けるなどの工夫が必要です。

 

以上、目飛びが発生する原因と解決策についてご紹介しました。

これらを試しても直らない場合は、残念ながら機械的な故障(針棒の状態や剣先の動作タイミング不良など)も考えられます。

 

最後に、生地によりどうしても目飛びが発生してしまう方に、目飛びを防止する裏技的なノウハウもご紹介しましょう。

以前、ラミネート生地などを縫うときに便利なテフロンテープについてご紹介しましたね。

ミシンで合皮等の滑らない素材の縫い方!

 

シリコーンスプレーは、あらゆる物の滑りを良くするもので、ホームセンターなどでも売られています。

その中でも下記はオザワ工業(株)が縫製用に開発したシリコンスプレーです。

ミシンテーブル以外にも、針、針板、送り金、押さえ金、生地、糸などあらゆる場所にスプレー可能です。

これにより、今までの悩みが嘘のように解決するかも知れませんよ。

ただ、床に付着すると強烈に滑りますので注意して下さいね。

それではまた・・・

 

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