初心者ミシンの選び方|入園入学グッズの作製におすすめミシンは?
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
初心者にとってミシンの選び方は非常に難しいと言われています。
それは、使い手の用途が多岐な事に加え、他の家電とは違うミシン業界独特の複雑さによります。
(あなたを騙そうとする恐ろしい魔の手が・・・)
今日はその辺りの裏情報も交え、ミシンの選び方やおすすめミシンを紹介します。
先ずは自分のスキルと目的をハッキリさせましょう。
テレビや冷蔵庫などの家電と違って、ミシンはある程度の技術を要する機械です。
ただスイッチを入れれば目的が達成される訳ではありませんよね。これは、パソコン選びなどとも共通するところがあります。
値段が高ければ良いという訳でもなく、もちろん安ければ良いわけでもありません。
ケチって後悔することはよく聞くお話ですし、逆に要らない機能があって使いにくいこともあるでしょう。
つまり使用する人の目的によって最適なミシンは変わってきます。
例えば、刺繍をする予定の無い方に「刺繍機能」は不要ですし、はじめてミシンを購入される方には「自動糸調子」は絶対選びたい機能のひとつです。
自分のスキルと目的を明確にすることにより、本当に必要な機能と要らない機能を見極めることができます。
自分の作りたいものが、悩まず最小限の労力で縫える。そんなミシンがほしいですよね。
先ずは、自分がどれくらいの知識・技術を持っているのかと、これから先どれくらいミシンに触れるのかをハッキリさせましょう。
選び方のポイントは下記もご参照ください。
「初心者」「おすすめ」「ミシン」でお探しの方に、ミシン選びのアドバイス
ミシンの種類と用途
ちなみに現在、私が所有しているのは、工業用ミシン(ロックミシン)・職業用ミシン・刺繍ミシン・家庭用ミシン(ロックミシン)です。
・・・ほぼ全種類ですね。
「工業用ミシンがあれば、家庭用ミシンなんか必要ないんじゃないの?」と思われるかも知れませんが、そんなことはありません。
工業用ミシンは、主にOEM(ブランド委託)や特殊な縫製に使用していますし、職業用ミシンは広く全般に使用しています。家庭用ミシンはボタンホールなどで使用します。
工業用ミシンはハイパワーですが、専用機なので一台でなんでもこなせるわけではありません。ロックミシンについても同じことが言えます。職業用ミシンも同じように直線縫いのみです。
一方、家庭用ミシンは小回りの利く万能ミシンなのです。
専用機の性能には遠く及びませんが、色々な機能を万人用にまとめた優れものなのです。でもそれがゆえにトラブルもおこりやすくなってしまいます。
縫製工場、委託製造(外注・内職など)
プロ/セミプロ、裁縫を趣味として長く使用されたい方など
ミシン中級~上級者、小物作家など
ミシン初心者
ミシンのタイプによる選び方
もしあなたが、入園入学グッズくらいしか使う予定がない、今回初めてミシンを購入するという方であれば、選択肢は間違いなく家庭用ミシンでしょう。
でも家庭用ミシンだけでもピンからキリまであって、どれを購入したらよいのか迷いますよね。
分類方法はいくつかありますが、先ずは下記の3タイプに分けられます。
- 電動ミシン
- 電子ミシン
- コンピューターミシン
昔のミシンを電動化したのが電動ミシン、更に針の上下運動やスピード調節を電子化したのが電子ミシン、そしてマイコンを搭載し、模様縫いや刺繍など更に複雑な縫い方を可能としたのがコンピューターミシンです。
値段は、①電動ミシン<②電子ミシン<③コンピューターミシンとなっています。
ここで注意ですが、「初心者=安いミシンで良い」と誤解しないようにしましょう。
ミシンに不慣れな方が、快適に使うためには糸を簡単に通す機能や、先程の「自動糸調子」のように、品質を安定させる機能があった方が便利です。
初心者が必要最小限の機能で、低予算に押さえたければ電子ミシン以上の選択となります。
また予算があり、ネーム刺繍などもしたい方であればコンピューターミシンが良いでしょう。
コンパクトミシンは良いの?
趣味ではなく、入園入学グッズだけの作成なので、「とりあえず縫えればOK」と言うお声を聞きます。
「使わない機能は全部削って、とにかく最低限の機能だけで良いから・・・」
「仕事じゃないので出来るだけ安く抑えたい」・・・そんな気持ち良く解ります。
価格に目を向けた場合、1万円台のミシンでも、直線縫いを始めジグザグ縫いやボタン穴かがりなど、スペック上最低限の必要な機能はあります。
だからと言って簡単にすすめられないのがミシン選びの難しいところです。
例えば初心者にとって最も必要な機能のひとつは、スピードをコントロールできることですよね。
縫い始めやカーブを縫うときなどは、一針一針慎重に縫製する必要があります。
今の家庭用ミシンは、大体どんなタイプでもスピードを調整できる機能が備わっています。また縫い始めにゆっくるスタートする機能もありますね。
但し、この辺りの機能はスペックを比較しただけでは分からないことも多いです。
実際、1万円程度の廉価ミシンは、ゆっくり動かした際にパワーがないために、使い物にならないことがあります。
いわゆる激安ミシンは内部部品を安価に抑えたり、モーターのパワーを抑えたりしているのです。
これにより厚物縫いで故障などのトラブルが起きることがあります。更にはバランスが悪くなり薄物もうまく縫えないことが多いです。
知人の購入した某テレビショッピングのミシンは、トラブルで解体したところ、本来金属であるはずの部品(天秤)が針金で出来ていました。
価格競争になると、ここまで落ちるのかと衝撃でした。
(こんなものは作って欲しくもないし、売って欲しくもありません)
これだと、買われた方を気の毒と思うしかありませんよね。
又ここまでひどくは無くても、安いミシンの多くには、初心者にとって優しく便利な機能(自動糸調子や誤作動防止など)がありません。
これらの機能は初心者の技術不足を補助してくれる大切なものです。
つまり、コンパクトミシンはある程度ミシンを熟知した方にはお値打ちのミシンなのですが、初心者には縫いにくく、トラブルが起きやすいミシンでもあります。
「弘法筆を選ばず」といいますが、あなたの技術は、そんなミシンでも使いこなせますか?
安く抑えたい気持ちは解りますが、「悩まず最小限の労力で縫える」と言う目的の為には安いコンパクトミシンは避けた方が良いと思います。
どこで購入したら良いのか?
ミシンの購入先は色々選べます。どこで購入するのが良いのでしょうか?
- 訪問販売
- テレビショッピング
- カタログ通販
- ネットショップ
- デパート
- 街の販売店
先ず、訪問販売については、余りにも悪評が高すぎて驚かされます。
私は遭遇したことがありませんが、こちらのサイトに面白い情報が載っています。
随分古い記事ではありますが、意外と過去の話でもないようです。
完全に押し売り状態で、言葉巧みに高いミシンへと誘導されるようですね。
また、ミシンに限ったことではないのですが、テレビショッピングの商品などは、何かを削ったり逆に付け加えたオリジナル商品の場合が多いです。
品番・型番でネット検索しても、他にヒットしないのはその為です。
更に言うとテレビショッピングに限らず、ミシンは販路によりモデルやデザインが異なります。
つまり、直営店、代理店、通販、ネット、訪問などで全て品番が異なるのです。
これらは、価格崩壊を防ぐ手段でもあり、何もミシンだけに言える事ではありません。
でも家庭用ミシンはその複雑化においては代表格かも知れませんね。
よって「同一品番で値段だけ比較して○○が安くておすすめ」などとは言えない訳です。
まともに比較するには、カタログの隅まで性能を確認する必要があります。
(但し先ほどのパワーの例のように、スペックだけでは比較できないことも多々あります)
それでは、どこで買えば良いのかですが、それにはあなたのスキルが大きく関係します。
ミシンの扱いに慣れていなくて、周りに相談する方がいらっしゃらない場合は断然最寄りの販売店をおすすめします。
手芸店でも専門店でも構いません。
ミシンになれない頃は、意外なところでつまずくものです。販売店の方の裏話では上手く縫えないケースの9割方は使い方に問題があるようです。
きっとそんな時でも販売店なら優しく教えてくれることでしょう。その場で縫い方も指導してくれかも知れません。
糸や、針などについてもそのミシンに対応したものを教えてくれます。最悪修理となった時でもスムーズに依頼できるでしょう。
少しでもお得に買いたい場合には、ネット通販や大手手芸店などのオリジナルモデルが断然安いです。
ネット通販が安いのは粗悪品と言う意味ではなく、店舗や接客など余計な経費をかけないことでコストカットできるからです。
更には全国展開することにより取扱量が増えることも関係するでしょう。
ネット販売の場合でも、アフターサポートのしっかりしたショップは安心ですね。
あなたにおすすめ家庭用ミシンはこれ
以上、ミシンの選び方を紹介しましたが、抽象的な表現では解りにくい事もありますので、具体的なモデルも何点か紹介しますね。
専門店の方の情報(裏話)も参考にしながら、機能や性能、コストを見てピックアップしてあります。
「安くてもちょっと使いづらいな」的な物や、特殊なタイプは除いてあります。
最初にお断りしますが、これは小売り(街のミシン屋さんなど)で売られている型番ですので、ネット販売されていないものもあります。
ネットで販売されているミシンについてはネットで買えるおすすめミシンをご参照ください。
初心者におすすめの低価格ミシン
【PRポイント】
初心者にとっては大変ありがたい「自動糸調子」と「らくらく糸通し」を備えたモデルです。
また、ロックミシンを持っていなくても裁ち目を処理できる「裁ち目かがり」縫いも出来ます。
ワークスペースも広いので袋物の作製などもやりやすいですね。
初心者でも大変扱いやすいミシンです。
初心者にお勧めの中価格ミシン
【PRポイント】
このクラスからは「自動糸切り」が付いているモデルが入ります。
自動糸切りは、それまでドイツやアメリカのモノマネでしかなかったミシンを、一躍世界のトップクラスにまで押し上げた日本(JUKI)の技術です。
ミシンを頻繁に使う方にはストレスが減り、とてもありがたい機能です。
- ブラザー Riviera70
- ジャノメ PE860
中級以上におすすめ高機能ミシン
- ブラザー COMPAL900
- ジャノメ DC6030
- JUKI HZL-F3000
上級者も納得の高機能ミシン
- ブラザー SOLEIL100A COMPAL1500Q
- JUKI HZL-EX7
今日は、初心者におすすめミシンのご紹介でした。
それでは素敵なソーイングライフを・・・
その他用途に応じたおすすめミシンを紹介
今回は入園入学グッズの作製におすすめのミシンと選び方を紹介しました。
しかしミシンの種類はこれだけではありません。用途に応じてまだまだ色んなミシンが存在します。
下記の記事にておすすめのミシンと選び方を徹底的にまとめてあるので、こちらもぜひご参考ください!
ミシン初心者の方も勉強になるはずです。