知らないとマズいかも!バイアステープの用途と選び方について。

知らないとマズいかも!バイアステープの用途と選び方について。

皆さんこんにちは。
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。

今回は手芸でよく使う バイアステープ について用途や選び方をご紹介します。

 

私がこれまでお受けした質問などを交え Q&A の形でまとめてみました。

 

実は当店でも年に何度かは、持ち込まれた生地とバイアステープの組み合わせが合わなくて、使用できない と言ったケースに遭遇します。

バイアステープはお店やネットでもたくさんの種類が並んでいます。

選び方を一歩間違えると、せっかくの手作りなのに残念な結果にもなりかねません。

 

初心者の方のバイアステープ選びの参考になれば幸いです。

Q:呼び方はバイアステープ、バイヤステープどちらが正解ですか?

手芸でいうバイアス(英語表記でbias)は 生地の斜め を指します。

人やサイトにより表記が「バイアス」又は「バイヤス」と混在していますが、発音の違いだけで何れも同じ意味です。

(以下紛らわしいので当サイトではバイアスに統一しますね)

 

 

Q:バイアステープの用途は何ですか?

小物や衣類の縁取りや見返しの処理などに利用されています。

(入園入学グッズでは、ナフキン、アイマスク、封筒型お弁当入れ、背もたれ式防災頭巾カバーなどの縁取り、バッグなどの内処理、スモックやエプロンなどの処理に用いられます。)

 

 

Q:バイアステープはなぜ斜めに裁断するのですか?

無駄を覚悟で生地を斜めに裁断しているのには理由があります。

先ず、生地には布目と言うものがあり、ヨコに伸び易く、タテに伸びにくい性質があります。斜め45度のラインの事を正バイアスと呼び、このラインで裁断したテープは伸縮が自在となります。つまり、カーブなどを縁取る際に好都合で、実際布目に合わせて縦横で裁断したテープに比べ綺麗な曲線を描く事が出来ます。

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布目についての詳細記事はこちら

 Q:バイアステープとパイピングテープは同じものですか?

ややこしいのですが、現在曖昧に表現されているケースが多いです。

先ず、手芸の世界では布の端が解れないように包むことをパイピング(piping)と呼んでいます。つまりバイアステープで包む行為はパイピングと言えます。

 

但し、一般的に呼ばれるパイピングテープと言うのは少々意味が異なります。

下の図にあるように芯を包んだものをパイピングテープと呼び、クッションやポーチなどの飾りとして用いる事が多いです。

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 Q:バイアステープの種類を教えて下さい。

市販されているバイアステープは、主に両折タイプふちどりタイプに分かれています。

それとは別に、アイロン接着型、レース付、パイピングタイプなどの種類もあります。

又、同じふちどりタイプでも、素材が綿、ナイロン、ニットなど、それぞれのタイプで無数に分かれています。

更には、それぞれサイズ(巾)や色など・・・・もう知らずにお店に行ったら大変ですね。

 

Q:どのバイアステープを購入すれば良いのか解らないのですが・・・

用途でタイプを選ぶ

先ずは用途を明確にして、「両折タイプ」か「ふちどりタイプ」を決めて下さい。

衣類の襟ぐり、袖ぐりの見返しがわりやエプロンのカーブなどの処理には 両折タイプ が良いでしょう。

又、ナフキンや封筒型の物入れなどの縁取りには ふちどりタイプ が良いです。

素材を選ぶ

次に素材ですが、例えば犬服などニットでお洋服を作った場合、首や袖周りの縁取りには ニットテープ を選ぶ必要があります。伸びる生地と伸びない生地の見極めが肝心です。

要は包まれる生地に合わせて素材は選んで下さい。

サイズを選ぶ

サイズ(巾)は、商品の大きさに合ったサイズとなります。例えばナフキンなどでしたら、ふちどりの巾11㎜程度が良いでしょう。

どんな生地を包むか、例えばブロードなどの薄い生地を包む場合とキルトなどの厚い生地を包むかでも注意が必要です。

スモックの首回りの処理でしたら、両折の12.7㎜程度で良いです。

ちなみに両折タイプは万能で、中心で折ればふちどり用としても使用できます。但し半分のサイズとなりますので、12.7㎜の両折の場合、半分の6㎜程度になってしまいます。これでは包めませんので、もしふちどりとして使用するなら幅の広いサイズを用意しておく必要があります。

長さは、2.5mや2.75mなどのパック品、又は1mなどの切り売りもあります。

Q:共布バイアスとは何ですか?

バイアステープは、わざわざ購入しなくても自分で作成することが出来ます。

包まれる生地と同じ生地で作成したものを共布(ともぬの)バイアスと呼びます。

特に、見返しなど、目立たせたくない場所に使用する際は共布が有効です。また気に入った色や柄のテープがない場合などは、自分で作成した方が良いでしょう。

 

自作の難点と言えば、生地を斜めに裁断しますので、たくさんの無駄が発生する事ですね。

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作り方は、必要な長さで生地を(正バイアスで)裁断し、テープメーカーに通しながらアイロンをかけるだけです。

長さが足らない時は途中で繋ぎ合わせます。(市販の物も途中で繋いであります)

テープメーカーにもサイズがありますが、例えば25㎜の物を使えば、半分に折って12.5㎜の縁取りテープが出来上がります。

 

Q:上手くバイアステープで縫えません。

確かにミシン自体に慣れていないとバイアステープは難しいですよね。

先ず、ふちどりタイプはほんの少しですが巾に差がある商品が多いです。

その場合は、必ず巾の広い方を裏側に回して下さい。又両折を半分にする際も中心ではなく少しだけ裏側を広く折りましょう。そうすることで表側をギリギリのラインで縫っても目が外れることが起きにくくなります。

あとカーブなどは少し引っ張りながら生地を馴染ませ、アイロンをかけてから縫うのが良いです。

ふちどりの基本やコーナーの縫い方などについては下記の記事もご覧ください。

バイアステープの使い方とふちどりでの縫い方のコツ

バイアステープ角の縫い方(凸凹角の処理方法)

 

バイアステープを探す

ネット通販では下記で探せます。

購入の際は、種類をしっかり確認しましょうね。

たくさん購入されたい方、また市販品に好みの色がない方はこちらの記事もご覧ください。

バイアステープ(両折・4つ折り)お得な業務用を探す

今日は、バイアステープの使い方、選び方のご紹介でした。

それでは楽しい手芸ライフを・・・

 

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