ほつれ止めにピンキングはさみ・ピケは有効なの?について検証しました
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
入園入学グッズやお遊戯衣装の作成をお手伝いしていると、ロックミシンの代わりにピンキングはさみ(ギザギザはさみ)や「ほつれ止めピケ」を指示しているプリントを見かけます。
もちろん適切で有効な場合もあるのですが、用途によってはかなり疑問な内容もあります。
又ネットなどでも、「ジグザグミシンをかけるのが面倒な方はピンキングはさみを使いましょう」などと言う書き込みもありますが、ちょっと無責任な感じがしますね。
ちなみに生地のほつれ止めには、下記の様な方法があります。
- ロックミシン
- ジグザグミシン
- パイピング(バイアスなど)
- ピンキングはさみ
- 接着剤で固定(ほつれ止めピケなど)
上記は、ハンドメイドでは作品によって使い分けされますが、全て同じ効果がある訳ではございません。
生地質や使用環境などによっては意味を持たない場合がありますので注意が必要です。
今回、ほつれについての実験を行いました。
- 生地の切りっぱなし
- ピンキングはさみでカット
- ほつれ止めピケで処理
- ロックミシンで処理
一回のお洗濯でどれくらい端がほつれるかご覧ください。
ほつれの検証
生地は、入園入学グッズに最も使用されるオックス生地です。15センチ角で裁断したものを上記の状態で分類しました。
その後、ネットに入れて洗濯を1回行いました。
①生地の切りっぱなし
先ずは、ただ裁断しただけの状態です。わずか一回のお洗濯ですが、既に多いところで3㎜ほど糸が解れています。やはり何らかの対策は必要ですね。
②ピンキングはさみ(ジグザグバサミ)で裁断
ピンキングはさみでカットした生地です。大手手芸店で販売している下記のハサミを使用しています。
◉DAHLIA(ダリア) ピンキング鋏 175ミリ ミニ ピンキングはさみ 3ミリピッチ
予想に反して、まっすぐ裁断したものと同じくらい解れています。
実は、私たちが取寄せている生地の見本帳は100%ピンキングはさみで裁断されています。多少は触っても解れてきません。
生地はたて糸とよこ糸で織ってありますので、ギザギザに裁断すると、ほつれにくいのです。
但し、それも動かさないのが前提で、手で強くもんだり、お洗濯をするとどうしても解れますね。
又、合皮やフェルトにはピンキングはさみが良いという意見もありますが、これもどうでしょうか。合皮やフェルトは織物でない為、元々真っ直ぐ裁断しても解れませんので、その点での影響は薄いと思います。
(追記)
この後、もう少しギザギザの大きなピンキングはさみを購入しました。こちらも完ぺきではありませんが、ピッチが大きい方が解れにくくなります。
ピンキングバサミ 裁縫ピンキングはさみ 布切れ はさみ 【ゆうパケット対応】ピン…
③ほつれ止めピケで端を処理
河口のヒット商品「ピケ」でほつれ止めしたものです。見ての通り、ほぼ最初と変わっていません。
画像の下側など2か所ほどほつれかけたところが見られましたが、「私の塗り方が悪かったため?」と思わせるくらい効果を感じました。(耐久性は解りません)
小物の作成には良く使用していますが、こういった使い方をしたことは無かったのでちょっと驚きでした。
◉河口 ほつれ止めピケ
ロックミシンで端を処理
最後にロックミシンで端を処理したものです。
こちらは、検証するまでもなく全くほつれはありませんね。
安心の結果です。
以上、端処理の実験でした・・・
ロックミシン最強は言うまでもありませんが、ピンキングバサミでほつれは止められませんね。
それではまた・・・