レザークラフトでファスナーつきのペンケースを作ろう!
こんにちは。手芸大好きライターの大象みかです。
皆さんは、ペンケースを使っていますか?会社員の方も研修などや出張のときにあると便利ですし、学生さんは毎日ペンケースを学校に持っていくでしょう。
今回は友達へのプレゼントにもピッタリなペンケースの作り方をご紹介いたします。
ファスナーをつけるところが少し難しいかもしれませんが、慣れると2個、3個と簡単に作れますよ。今回も床革を使用していますが、ヌメ革で作っても、柔らかい牛革でも作りやすいです。
趣味のレザークラフト、ペンケースの作り方
準備するもの
- 外革:牛床革
- 糸:ビニモMBTの1番手
- ファスナー:20センチ
準備するものは、20センチの金属ファスナーと、糸はビニモMBTの1番手を使っています。ざっくり縫った感じの方が似合うと思ったので、太めの糸を使いました。
必要な道具は「レザークラフトで初心者が最初に揃えた方がよい道具」をご参照ください。
今回のペンケースの図面です。マチの底の曲線の部分は、円を描ける定規を使っています。
型紙の作製
1.図面を見て、厚紙で型紙を作ります。
(今回使用した型紙は下記からダウンロードできます)
ペンケースの無料型紙はこちら(A4サイズ2枚)
●印刷した時に少し小さくなる方へ・・・
印刷メニューにて、「実際のサイズ」を選択して印刷してください。(拡大縮小や合わせるにチェックが入っていると正しい寸法で印刷されません)
革の裁断
2.革に目打ちで印をつけ、別たちで切ります。
マチと見返しは2枚ずつ用意します。
革磨き
3.表面の毛羽立ちを処理します。
トコノール、トコフィニッシュでもいいのですが、今回初めて「CMC」を水で溶いて使いました。
塗った感じはトコフィニッシュと似ています。両面が床面なので、今回は両面にCMCを塗り、プレススリッカーで磨きます。
※CMCは粉末状のものです。CMCを3gに水かお湯200ccを加えて、半日ほどかけてゆっくり溶かします。前日に作っておくといいですね。
4.本体の裏面に見返しをボンドで貼ります。この部分はファスナーを縫いつけるので、強化しておきます。
ファスナー準備
5.ファスナーの準備をしておきます。
ファスナーの下止め部分に止め革をつけるので、ファスナーの裏側の端の布を三角に折り、ボンドを塗って止め革を貼ります。
このとき、いらない革を挟んでクリップでしばらく固定しておくといいですね。
ファスナー全体で見るとこんな感じです。
6.マルチステッチンググルーバーを4㎜にセットして、止め革にガイドラインを引き、菱目打ちで印をつけ、菱ギリで穴を開けます。止め革の部分を縫います。
7.次はファスナーの上止めの部分の処理をします。いらない部分の布をカットして、布用ボンドを塗り、ほつれないようにします。
型取り
8.マルチステッチンググルーバーを5㎜にセットして、マチにガイドラインを引き、折り目をつけておきます。
組み立て・縫製
9.本体の見返し部分に2㎜の両面テープを貼って、ファスナーと接着させます。
このとき注意してほしいのは、ファスナーの上手部分は、革の端から7㎜離して接着します。後でファスナーを閉めたときに、きれいに見えます。
マルチステッチンググルーバーを4㎜にセットして、ガイドラインを引き、菱目打ちで印をつけ、菱ギリで穴を開けます。ファスナーと革を縫い合わせます。
この写真だと、7㎜ほど開いているのがわかりやすいでしょうか。
10.反対側も同じように縫います。
11.ここからがちょっと難しいのですが、マチを本体とボンドで貼り合わせます。いらない革を挟んだクリップで固定して乾かします。曲線のはみ出た革は、ハサミでカットしてください。
コツは、曲線部分に少しずつダーツを取ることです。
12.マルチステッチンググルーバーを4㎜にセットしてガイドラインを引き、菱目打ちで印をつけ、菱ギリで穴を開け、ぐるりと縫います。縫い始めと縫い終わりは返し縫いをして、強度を高めます。これで出来上がりです。
ファスナーつけと、マチを貼るところに注意しよう!
ファスナーをつけるところと、マチを貼るところがちょっと難しいですが、縫う箇所も少ないので、簡単に作れるペンケースです。
赤や緑など、カラフルな革で作るとかわいい感じに仕上がりますし、ネイビーもシックなイメージになりそうですね。
皆さんも参考にしてみてくださいね。