布一反の長さは何メートル?反買いにはメリットがたくさん
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
手芸好きな方やハンドメイド作家さんなどでも「布を反買いしてみようかな・・」と言う方は結構多いと思います。
安くも買えますし、きれいに巻かれていますので使いやすいですよね。
今日は、そんな反買いデビューを目指す一般読者さん向けの情報です。
ところで一反って何メートル?
私もそうでしたが、「一反」って決まった長さだと思っていらっしゃる方が多いと思います。
単位なんだから統一されているのが当然だと思いますよね・・
でも結論から言うと、使い方によって、ちょっと変わってきます。
もともと「反(たん)」と言う単位は江戸時代から使われていましたが、面積や長さを測る時に使われていました。
- 一反(面積):300坪
- 一反(長さ):着物一着分
今でも田んぼなどの面積を表す場合は、1町歩とか、1反などと表現されています。
また、着物の場合で「反物(たんもの)」と言えば、一着分出来る長さを表します。具体例では幅が約36~38センチで長さは12メートル以上あります。
12メートル以上・・・って随分アバウトな表現ですよね。
そもそも着物をたくさん所有していらっしゃる方はご存知かと思いますが、たとえ自分用に仕立てた物であっても寸法はバラバラなのが普通な世界です。
作り方の決まりもなければ、物差しさえ地域によって異なる時代に広まったものですので、このように大体一着分出来る長さと言う認識で使われていたのですね。
一方、洋裁などで使用する生地の場合は、お洋服一着分なんて訳はもちろんなく、卸でそのまま流通する1ロールを1反と呼んでいます。
- 一反:流通する生地の1巻(ロール)
そしてこの場合は同じ1巻(1反)でも、9m、26m、46m、55mなど、生地によって様々です。
上の数字もあくまで一例であり、生地の種類によって統一された決まりがあるわけでもありません。
もちろん各メーカー毎では、取り扱う生地の厚みによって、ある程度のパターン化はされています。
例えばキルトのような厚みのある生地は、少し巻いただけでもかなりの大きさになりますので10メートル程度で流通することが多いです。
逆にシーチングや化繊の薄い生地等は50メートル前後の比較的大きい長さで流通します。
一般家庭で使用するような小売り向けの生地は短め、アパレル産業向けなどは長めの特徴もありますね。
更には長く使用できる定番商品は長め、一年限りのキャラクター生地等は短めなどの傾向もあります。
また、長さもキッチリしたものではなく、特に天然繊維などの織物は長さが都度異なる場合があります。その為実際に購入する際は「〇〇m乱」と言うように、それぞれの長さによって金額が変わる場合が多いです。
反買いのメリット、デメリットは?
生地を反買いするメリットはたくさんあります。
- 地直しが楽
- 安く購入できる
- 裁断に無駄が出ない
地直しが楽になる
まず最大のメリットは、地直しが随分楽になることでしょう。
以前「折ジワの取り方」でもご紹介しましたが、生地は流通する際、「丸巻」と「半折」に分かれます。
丸巻は主に縫製工場や大きな生地屋さんへ流れます。
一方、皆さんに馴染みのある手芸店では、ディスプレイや取り扱いの関係で2つに折られたもの、通称半折加工(ハンセツ)された状態で流通することが多いです。
半切は小売業者向けに専用の機械で加工されますが、巻く過程でどうしても生地の左右に歪みが出てしまいます。
当然、真ん中にも大きな折り目が付きますので、中央を使用する際にはアイロンがけが必要となります。
安く購入できる
反買いの大きな魅力として、安く購入できることも挙げられますね。
取引の形態によっても異なりますが、卸価格では半額程度で仕入れできるケースもあります。
最近は、ネットショップや卸問屋さんも個人向けの卸値販売を積極的に増やしていますので、一反買いが可能か聞いて見るのも良いでしょう。
裁断に無駄が出ない
作製するものの用尺によっては、中途半端な購入では端切れが多く発生します。
その点、反買いは連続して裁断出来ますので、無駄も減らすことが出来ます。
一方デメリットも無いわけではありません。
一時的にせよ、まとまった資金が必要ですので、キャッシュフローに影響がでる場合もあります。
また、保管スペースもそれなりに必要ですし、何より重い!!!
物によっては5㎏ほどにもなりますので、持ち運びも含めて、女性にはかなりキツイですね。
また、中心には紙管(段ボールの筒)が入っているのですが、これが折れたりするともう最悪です。
と、こんな感じで一長一短ある反買いですが、特にお洋服などを作る際は最初の生地の状態が悪いとやる気も失せますよね・・・
そんな訳で、今後のご参考にしてください。
それでは、良きソーイングライフを・・・