スパンコール生地の縫い方、お遊戯会や舞台衣装の縫製方法
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
お遊戯会衣装づくりシーズンの真っ只中です。
さて、衣装に使用する生地と言えば、サテンやオーガンジー、チュールなどいろいろありますが、今日はスパンコール生地の取り扱いについてご紹介します。
スパンコールと言えば、とにかくキラキラで目立つ事この上なく、舞台でも映えますよね。
でも、はじめての方の中には、「どうやって縫ったらいいの?」と疑問な方もいらっしゃるでしょう。
確かに家庭用ミシンでも大丈夫なの?と思えるような見た目をしていますよね。
先ずは生地の種類を確認して、適した縫製をしましょう。
スパンコール生地の種類
スパンコール生地には大きく2種類があります。お値段が全然違いますので、目的に応じて選びましょう。
本物のスパンコールを縫い付けたもの。
こちらのタイプは、スパンコールを一個一個縫い付けたタイプです。
スパンコールとは光をよく反射させるものですが、100均でも見かけるように様々な種類があります。
金属片やポリエステル片など素材もそれぞれで、大きさや形のバリエーションも豊富にあります。
布の場合は何れも中央に穴のあるスパンコールを糸で縫っていますが、もちろん手で縫っているわけではなく、ミシンを使用しています。
刺繍ミシンにより自在なデザインが可能ですので、スパンコールは等間隔に付けたもの以外にも、重ねて縫っているタイプや、模様を施してあるタイプなどがあります。
お値段は高めで、1メートル辺り1万円前後のものが多いです。取扱店は舞台衣装の専門店や大きな手芸店など限られています。
スパンコールのようなシールが貼りつけられているもの
こちらは、キラキラと反射するシールを布に貼り付けたタイプです。
「貼り付け」「接着」「印刷」などと表記されています。
シールと言っても粘着力は強く、指で取ろうとしても、そんなに簡単に剥がれるものではありません。
丸いもの以外にも四角のシールもあります。
お値段は、上記に比べればはるかに安いですが、それでも1メートル辺り千円前後はします。
こちらのタイプは、手芸店など多くのショップで取り扱いがあります。
スパンコール生地の縫い方
本物のスパンコールが付いたものは、縫製する部分は取り外すのが良いでしょう。
結構面倒な処理にはなりますが、そのまま縫製するのは好ましくありません。
一方、貼り付け(シール)タイプについては、剥がしても良いですが、実際剥がすとなると結構面倒です。
私の場合は、いつもそのまま縫います。
例えば、ダンスなどで定番のスパンラメニットの場合は、レジロン糸と普通針の11番を使用しています。
普段の縫製ではニットの場合は「専用のニット針」を使用しますが、ニット針の特徴はえぐりが大きいことと先端が丸いことです。
スパンコールは、硬くて滑りやすいこともありますので、先端が鋭く、貫通力の高い針の方が向いていますね。
但しいろいろ相性もありますので、縫製時に目飛びが気になる場合には、えぐりの大きな針を試して下さい。
また、マジックテープの選び方の際にも触れましたが、針はシールなどの粘着を嫌います。
縫っているとどうしても針がネバネバ状態になり、これが不具合の原因になります。
ノウハウと言えば、アルコール等でこまめに拭くのがポイントです。またほかの生地を縫製する際は新品の針を使用しましょう。
端処理については、ほつれる生地とほつれない生地があります。
ロックミシンのある方は、スパンコールの部分も気にせず、そのままメローすると綺麗に仕上がりますよ。
スパンコール生地の取り扱い方
フィギュアスケートの大会では、衣装のパーツが落下すると減点になるそうですね。
そのため選手は、何重にも補強するそうです。
スパンコールについては、縫い付けにしても貼り付けにしても、そんなに簡単に取れるものではないです。
でも、絶対取れないものではありませんし、実際ネット通販で購入時した時に「1か所なかった・・」なんてこともあります。
そんな時は、使用していない所から剥がして、市販のボンドでくっつけたり、手縫いしましょう。
また縫っているタイプのものは、脱いだり着たりする時にも引っかけないように注意が必要です。
スパンコール生地は、お洗濯や乾燥機、アイロンがけにも注意が必要です。
(元々衣類に適したものではないので当然ですね)
ドライクリーニングを推奨するものや、逆にドライクリーニングでは剥がれ落ちるものもあります。一回きりの衣装の場合は気にしなくて良いですが、長く使用する場合には事前に確認しておくと良いでしょう。
それでは、良きソーイングライフを・・・