色落ちしやすい生地の見分け方。ハンドメイド品を販売する際にも必要な知識、堅牢度とは?

色落ちしやすい生地の見分け方。ハンドメイド品を販売する際にも必要な知識、堅牢度とは?

皆さんこんにちは

ハピメイド手芸教室のmichiyoです。

 

私たちが商品を選ぶとき、基準のひとつとなるのが「カラー」ですよね。

それはお洋服や生地選びにとっても同じこと。

ユニクロなどへ出向くと、同じデザインでも様々なカラーの商品が並び、それぞれのお客さん毎にいろいろな好みがあることが伺えます。

 

ところで皆さん生地を買う時は、手芸店を利用しますか、それともネットショップで購入しますか?

それぞれの店舗の方へお話を伺うと、色にまつわるクレームというのがいずれも上位を占めるようです。

ネットショップの場合は、「思っていた色と違う」という問題がやはり多いそうです。私も商品の写真を撮っていて悩むのですが、見た目と同じ色合いを画像で再現するには意外とテクニックがいります。またユーザーのディスプレイの環境にも左右されますので、色を正確に伝えるのは簡単ではありません。

実店舗で購入する際は、そうした問題は無いように思われますが、「色落ちした。色移りした。プリントが剥がれた」などと言ったクレームはネットショップと同様に多いようです。

これは衣類についても同じことが言えます。縫製自体の苦情はほとんどなく、染色にまつわる苦情が多いとは少し意外じゃありませんか。

 

私たちのよくあるイメージに、国産の生地は色落ちしくい、海外の粗悪品は色落ちしやすいという話があります。粗悪品という大きなくくりでは否定もしませんが、色落ちについてはそう単純な話でもありません。

今日は、私がかつて失敗した話と色落ちしない生地の見分け方についてご紹介します。

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生地1反購入したら使い物にならなかった話

私が生地を購入する時は、なじみの問屋さんから一反単位で購入します。

1反とはどれくらい」の記事でも紹介しましたが、多いものですと60m越えになります。

馴染みの問屋さんは私の使用目的も知っていますので、誤って商用禁止の生地を購入してしまったり、色落ちしやすい生地を購入するようなリスクも少ないです。

 

今回失敗した生地は、そんな馴染みの問屋さん経由ではなく、メーカー直販でした。

もちろん日本の会社で、取り寄せたカタログ(見本帳)を見て注文しました。

不具合の内容は色落ち

色落ちしやすい生地とは

生地に触れた瞬間、もしかして?と嫌な予感がしたのですが、洗剤を入れて強く揉むと案の定色素が水にでました。

水に浸けたくらいでは影響ありませんが、やはり少しでも懸念があれば、商品化は厳しいですね。

バッグの新作へと考えていましたが、使用は断念せざるを得ません。

「あちゃ~やってしまった…」という感じですね。

 

少量で試作してから反買いするのがセオリーですが、完全に油断していました。

 

今回の場合はネット購入でしたが、直接触れて購入する際でも同じような問題があります。

布は衣類だけじゃなく、バッグなどの小物やインテリア向けなど用途がたくさんあります。

更には、国産や海外産、天然繊維や化学繊維、布帛やニットなどたくさんの種類に分かれていますね。

ですから、購入する際はそれなりの知識があった方が間違いは少ないのですが、色に関しては「堅牢度」がひとつのキーワードになります。

堅牢度とは何?

堅牢度とは(生地見本帳の例)

堅牢度(けんろうど)とは、ひと言でいえば生地の色に関する強弱の度合いを数値化したものになります。

たとえばどれくらい色落ちがしやすい生地なのか、色移りがしにくい生地なのかなどを数値として判断することができます。

 

色落ちや色移りなどは、同じようなイメージがあるかも知れませんが、実際には色落ちひとつとっても洗濯など水そのものに弱いのか、あるいは特定の洗剤に弱いのか、また日光で色落ちするのか摩擦に弱いのかなど、色々なパターンが考えられます。

 

そこで検査も異なる方法が用意されています。

試験方法はISO(国際規格)やJIS(日本規格)で定められており、1~5、1~8段階の数値化などでそれぞれの強弱が表されます。

(堅牢度の試験例)

  • 染色堅ろう度試験(JIS L 0801)
  • 耐光堅ろう度試験(JIS L 0842、JIS L 0843)
  • 洗濯堅ろう度試験(JIS L 0844)
  • 摩擦堅ろう度試験(JIS L 0849)
  • 水堅ろう度試験(JIS L 0846)
  • 汗堅ろう度試験(JIS L 0848)

たとえばスーツに使用する生地は、肌着などと比べ「紫外線」に強い生地が良さそうですよね。一方「汗」という観点から見れば、スーツに比べ肌着は重要視する必要がありそうです。

また生地と言えばお洗濯するもののイメージですが、ネクタイなど洗濯の頻度が極端に少ない商品や、インテリア雑貨のように水と無縁のアイテムもある事でしょう。

もっと特殊な例で言えば、プールの消毒に塩素が用いられることから、水着に使う生地は塩素に強い生地が選ばれます。

 

このように堅牢度は作製するアイテムの特徴に合わせた判断材料としては有効なのですが、一部の関係者以外は見たことも聞いたこともない言葉だと思います。

実際、お洋服を購入した際のタグに記載されているわけでもありませんし、生地単体を購入する際も、実店舗をはじめネットショップの生地屋さんを見ても堅牢度の記載など見かけたことがありません。

私も生地の見本帳は私も山ほど確認してきましたが、記載してある方がまれですね。

また販売店によっては、確認するとメーカーへ問い合わせをしてくれるところもありますが、個人では答えてくれないところも多いです。

色落ちしやすい生地とは

堅牢度についてメーカーに確認するのがベストではありますが、確認できない人が気を付けなければならないのは下記の2点です。

  • 天然素材は化学繊維よりも色落ちしやすい
  • 濃い色は薄い色よりも色落ちしやすい

たとえば、綿や麻などの天然繊維は化学繊維に比べ色落ちしやすい生地となります。

私は草木染めも行っていますが、いくら媒染(ばいせん:生地が染まりやすくする工程)に気をつかっても化学染料には勝てません。

また同じ合成繊維でもナイロンよりもポリエステル系の方が堅牢度は高い傾向にあります。

それから当たり前と言えばその通りですが、黒や赤などの濃い色は、薄い色に比べ色落ちしやすい傾向があります。

 

ちなみに今回失敗した生地は綿100%の濃色ですので大変色落ちしやすい生地の部類となります。

実際、堅牢度も調べたところ、乾・湿摩擦共に2-3級という弱い数値でした。

(アパレル業界では大体4~5級の生地が一般的です)

 

コロナの影響により、ミシンの販売台数も増加し、お洋服作りなどを楽しむ方も増えたようです。

そして個人で楽しむ以外にも、フリマサイトなどで販売する方も見かけます。

縫製のファンを増やしたい私にとっても嬉しいことではあるのですが、思わぬクレームとならない為にも布製品を取扱う方は堅牢度についても知っておくと良いでしょう。

それから、お洋服などを色落ちさせないテクニックは、「家庭で出来る、お洗濯時の色落ち、色移りさせない方法とは」の記事をご参考ください。

 

それでは素敵なソーイングライフを・・・

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