立体マスクの作り方(無料型紙付き)
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
新型コロナウイルスにより、世界的に入手困難となっている不織布マスク。
一方感染予防には効果が期待できないと言われてきた布マスクですが、
- 「無いよりはマシ」
- 「知らずに感染している方が、他人に移す可能性が減る」
- 「不織布マスクは医療関係者へ回してあげて・・」
などの理由により、WHO(世界保健機関)やCDC(米疾病管理予防センター)などでも一般人の着用を勧めるようになってきました。
私も正直、布マスクで出かけるのは恥ずかしくもあったのですが、今では気にもならなくなり、逆に意識高めな位にさえ思えるようになりました。
実際布マスクを手作りする方は急激に増えましたよね。こんなご時世にもかかわらずミシンは例年以上に売れ、手芸店はもちろん、弊社の取引問屋さんでもガーゼやゴムは調達し難くなっています。
当店では、7年前よりお子さん向けに給食マスクなどを作製してきましたが、リクエストにより2か月ほど前より大人向けのガーゼマスクの作製も始めています。
個人的には、平面型やプリーツ型よりも立体型の使用感が一番好きです。
手前みそなのですが、息苦しくない事から評判も良いので型紙と作り方も公開しますね。
自分や主人用に型起こししたものですが、完全フリーですので手作りにお役立てください。
立体マスク準備するもの
立体マスク材料
- 布(ダブルガーゼなど)
- ゴム
- ノーズワイヤー
布マスクの定番と言えば、ガーゼですね。
ガーゼは目の粗い織物で、目的に応じて何層にも重ねて使用します。
コロナ対策としても有効なN95という規格のマスクは粒子を補足する精度は高いですが、目が細かい為、30分以上使用するのは息苦しいと聞きます。
一方ガーゼは柔らかくて付け心地も良く、織り目も粗いことから一日中付けても息苦しさをさほど感じません。
ただガーゼも入手が困難になってきていることから、普通の生地やニットなどで作っている方も増えました。私の周りでは麻も人気ですね。
マスク用として販売されていた抗菌ゴムも入手困難になっています。
代替として出回っていたウーリースピンテープも今では売切れの所が目立ちますね。
鼻の所には、形状保持テープを使用するとよりフィットします。ノーズワイヤー、ノーズフィッターなどという名称で探せます。
こちらも品薄が目立ちますので、テクノロートやクラフトコードなどを用いても良いですし、市販の使い捨て不織布マスクから取り外して使用しても問題ありません。
立体マスク無料型紙ダウンロード
当店で使用している型紙です。大人から児童まで3サイズ用意しています。
完全フリーですのでご自由にお使いください。
立体マスクの作り方
裁断
型紙を基に、生地を裁断します。
- 表生地×2枚
- 裏生地×2枚
当型紙では、表布に対し、裏布は1ミリ程度小さくなるようにしています。
生地はハサミではなく、ロータリーカッターで裁断した方が布の歪みが少なく綺麗に裁断出来ます。
縫製(表布)
表布同士を2枚重ね、鼻側~あご側までの部分を縫製します。
縫製ラインに印を付けても良いですが、マグネット定規などを使うとスムーズに縫えます。
縫い代の所を、アイロンをかけながら割ります。
仕上げ馬にキルトなどを巻いて、形を合わせておくと整えやすいです。
また、コロコロオープナーがあると手軽に割ることが出来ますよ。
アイロンで割った縫い代部分(中央から3ミリくらいの所)をステッチします。
※この工程は柔らかく仕上げたければ、特に必要はありません。しっかり形を整えたい場合はこうして補強すると良いです。
上記では段付き押えの3ミリを使用しています。
仕上がりは下のような感じです。
縫い代の余ったところをハサミで切り取ります。
※今回の型紙は縫い代を1センチ取っています。例えば、トリプルガーゼなどの柔らかい生地や解れやすい生地を縫製する際は縫い代が多くあった方が安心ですし、ブロードなどのしっかりした生地を使用する際の縫い代は5ミリ程度で大丈夫です。
縫製(裏布)
裏布についても同様に処理します。
縫製(組み立て)
表布の中央部(アイロンで割った箇所)をアイロンをかけて整えます。
縫い代を内側にします。
アイロングローブなどがあると綺麗に仕上がります。
裏布も同様に整えます。
こちらは縫い代が外側にきます。
表布と裏布を中表で重ね合わせます。(それぞれの縫い代が外向きにきます)
中央のラインをしっかり合わせ、待ち針で止めます。
両端(耳側)も折り曲げ部を型紙のサイズに合わせてしっかりと合わせ、マチ針で止めます。
上部と下部を縫い合わせます。
これで表布と裏布が縫製されました。(内側から見るとこんな感じです)
これを外表にひっくり返し、縫い代を内側にします。
あごの部分などに少し切り込みを入れておくと、返したときにキレイにまとまります。
縫製(仕上げ)
アイロンで、形を整えます。
裏布を少し小さくしていますので、わずかに控える感じでアイロンをかけると良いです。
ノーズフィッターがあれば、内側に入れましょう。
ノーズフィッターのサイズ(10センチ程度)に合わせ、縫製部に印を付けます。
フィッターの入り口を残し、L型に縫製します。
フィッターを入れたら、入り口もふさぎましょう。
あご側のラインにコバステッチをかけます。
鼻側はワイヤーを付けたのでかけていませんが、ワイヤーを入れない場合は同様におさえます。
上記は段付き押えの1.5ミリを使用しています。
先程のセンターライン同様、柔らかく仕上げたければなくても構いません。
ゴム通し部分を三つ折りします。
縫製してゴムを通せば完成です。
今日は、立体マスクの作り方のご紹介でした。面倒な方は下記で購入も出来ますよ!