知っていますか?生地の種類(名前)と厚みの関係
皆さんこんにちは
ハピメイド店長のmichiyoです。
お客様との会話の中で、たびたび交わされるのが生地の厚みのお話。
特に生地の種類による厚みの比較です。
例えば、同じ綿100%の生地でも「シーチングとブロードではどちらが厚いとか、帆布はどうなの?それじゃオックスは・・・」などと言ったお話です。
そんな時、私は大体こんな風にお答えしています。
ローン < ブロード < シーチング < CBポプリン < オックス < カツラギ ・綿麻キャンバス< 帆布
でも、これって毎回ちょっとしたモヤモヤが残るんですよね。
と言いますのも、上記は元々生地の厚みの違いよる分類ではないのです。
だって生地の厚みは第一に、使っている糸の太さによって決まるものですからね。
つまり上記の説明は一般的(平均的?)なお話であって本当は比較できない物なのです。
では、上記の生地の名称の違いは何なのでしょうか? 今日は意外と知られていない生地の種類についてご紹介します。
オックス・シーチング・ブロードとかの名前は何が違うの?
これらの生地の名前は生地の織り方の特徴を表した分類です。
上記の生地に共通して言える事は「織物」と言う事です。織物とはタテ糸とヨコ糸を織って作られた生地です。(これに対しニットなどは編物と言い、これまた編み方で名前が付いています)
つまり、タテ糸とヨコ糸の織り方の違いによって、それぞれの名前が付いているのです。
具体的には、下記の違いとなります。
- 使用している糸の種類
- 使用している糸の太さ
- 織り方の種類(平織・綾織・朱子織など)
- タテ糸とヨコ糸の数(単糸・双糸・ひき揃え)
- 織り方の密度
上記が変わると生地にはどのような差が出るのでしょうか?
例えば、同じ糸の太さでも2本を撚った糸(双糸)は強くしなやかになります。また綾織は平織に比べ柔らかい生地となります。朱子織は更に柔らかく生地に光沢感が出ます。織り方の密度によっても肌触りは随分と変わってきます・・・・・・・。
つまり、「丈夫でパリッとしたハリのある生地が必要」とか、「軽くドレープ感のある涼しげな生地が欲しい」とか・・・糸は織り方を変える事により、さまざまな特徴のある生地となり、それぞれ違った風合いで私たちを楽しませてくれるのです。
織り方の特徴が解ると自分の好みの生地も探しやすくなり、ハンドメイドの幅もきっと広がると思いますよ。
生地はネット購入が難しい?
ところで生地をネット購入しようとしてお客様のレビューを眺めていると気付くのですが、“悪かった点” で多いのは「思っていたよりも生地が厚かった、あるいは薄かった」です。
ハンドメイドされるお客様は生地の厚みや柔らかさもイメージして購入されていますから、思っていた厚みと違えば当然気に入りませんよね。
通販サイトもあの手この手で厚みを伝えようとはするのですが、実際画像で厚みを伝えるのも難しく「中厚」などと書いても思いは人それぞれですから、表現は難しいです。
(中には綿生地としか表示がなく、オタク売る気あるの! と思える手抜きサイトもございますが・・・)
私は未だにお洋服をネットで購入するのはサイズが不安で抵抗があるのですが、生地のネット購入も初心者にはハードルが高いかも。
布はお店で直接触って購入されるのが一番ですが、ネット購入で後悔しないためには先ずは織り方の違いも知っておくと良いでしょう!
入園・入学グッズで良く使用される生地の特徴
織り方によって、どんな風合いがあるのか?何におすすめなのか?知っておくと便利ですよ。