ベビーロック(糸取物語)のメンテナンス(注油)方法
皆さんこんにちは
ハピメイド手芸教室のmichiyoです。
今日は、ロックミシンの定期メンテナンスの日。
と言っても、カバーを開けて注油をするだけなのですが、主人が担当しています。
ところで皆さん今どきの家庭用ミシンは、「注油なしでも問題ない」って聞いたことがあると思うんですけど、これってなぜだかご存知ですか?
私も初めて聞いた時には、どうせ素人に解体させて2次不良を誘発、助長しない程度の意味なんだろうな~と思っていました。
例えば、ミシン油の代わりにサラダ油を垂らしたり、必要なグリスを汚れと勘違いして拭き取ったりしないように・・・
はたまたオイルを付けちゃマズイ場所にドボドボ付けてしまったり、あれー最後にビスがあまったゾ・・的なオチまで。
もちろん、むやみに解体して欲しくない事情はどんな商品でも同じでしょうが、オイルレスになった背景にはそもそも部品の進化があるようです。
これまで注油を行っていた軸受けや駆動カム部材に「含油メタル」を使用することにより、基本注油の必要がなくなりました。
「では本当に、どんな状況でも注油はしない方が良いのか?」と尋ねると、そこは各メーカーともに微妙なトーンになります。
商売柄ミシン販売店やサービスの方の知人も多いですが、やはり注油に関しては意見の分かれるところですね。
そんな中で、しもだミシンの店長はオイル必須派の代表者みたいな方でブログも面白いです。
ご参考までに糸取物語のマニュアルにはこのように記載されています。
掃除と注油について
このミシンは特殊な材質を使用しているため油を注す必要はありませんが、切りながら縫うことが多いため、
切りクズがたまります。掃除機を使ってホコリを吸い取るか、付属の掃除用ブラシを使って払ってください。
また、音が高くなったりした場合は、駆動部(動いている部分)に1~2滴、ミシン油を注してみてください。
ベビーロックと言えば、「はじめてのロックミシンの選び方」でも紹介しましたが、上位モデルを全て国内で生産する安心メーカーです。
実際ご担当者にお伺いしたところ、注油をする行為に問題はなく、「針留め部分」や「上ルーパーが取り付けられている軸の摺動部分」・・・など、場所に対するアドバイスもいただけました。
要は家庭用ミシンと絞っても使われる方の範囲は意外と広く、ヘビーユーザーの方はやはり注油が必要と言う見方も出来るでしょう。
でも、全く使用せず放置されるのも逆に問題で、結局注油に関してはやらないよりはやった方が良いような感じに思えます。
ちなみに私は以前、購入したばかりの糸取物語を酷使して1年で「修理不能状態」と言われた経験があります。
あちこちのパーツが擦り減っていたそうです。
今では、工業用ロックと家庭用ロックは使い分けしていますのでそこまでではないですが、それでも一般の方に比べれば使用頻度は多い方でしょう。
という訳で、私は今でもカバーを開けて最低限の注油を心がけています。
それでは、ロックミシンの中身を少し見てみましょう。
ベビーロック(糸取物語)の注油方法
ここから先は私どもが自己責任で解体している光景です。
先ずは針と押さえや、針板、メス付近のカバーなどを外します。
次に底のカバーを外します。
ゴム足中央のビス4か所を外すだけです。
ワッ!いきなりスゴイ光景ですね・・・
(画像を載せるのも恥ずかしくなります・・・)
次にサイドカバーも外します。私のロックミシンは、サイドカバーが開くタイプですが、完全に取り外してみましょう。
ああ、こっちもひどいですね。タイトルに閲覧注意を付けないとクレームが付きそうです。
ここまでくると、しっかり掃除もしたいので背面カバーも外します。(多分こちらを最初に外した方が解体しやすい)
そして、掃除機をかけて更にエアーをかけた姿がこちら。
ようやく人前に出ても恥ずかしくない姿に戻りました。
ここでプーリーを回しながらミシンの動きを見ましょう。
いろいろな所が動いていて面白いですね。
「ああ・・なるほど」と私が理解できるほど、ロックミシンは単純な動きではありませんが、綿棒やエアーを使って細かいゴミを取り除きます。
その際、グリスまで拭き取らないようにしましょうね。
プーリーを回転させながら、金属同士が触れる箇所に注油を行います。
絶対注油していけないのは、ルーパー糸通しのパイプ内です。これをやると糸が通らなくなるそうです。
細かな注油箇所については下記リンク先が分かりやすいです。
(管理者の高木社長には、工業用ミシンの件でいつもお世話になっています)
やっぱり、メンテナンスをすると気持ちがいいですね。
今度は長持ちさせたいものです。
買ってから何年もメンテナンスをされていない方は、一度検討した方が良いでしょう。
それでは素敵なソーイングライフを・・・