ハサミ研ぎはネットが便利、一度も研いだことのない方は絶対利用すべし!

ハサミ研ぎはネットが便利、一度も研いだことのない方は絶対利用すべし!

皆さんこんにちは

ハピメイド手芸教室のmichiyoです。

 

手芸仲間とお話していると、ハサミを一回も研いだことのない方が結構いらっしゃいます。

私からするとちょっとあり得ない事なのですが・・・

5千円はくだらないような立派なラシャばさみをお持ちなんですけど、一度も研いだことが無いから当然切れません。

中には、「もう寿命かな~!?」などと言って買い替える方もいますから、もったいない話ですよね。

 

ちなみに私の以前勤めていた縫製工場では、皆さん自分専用のハサミを保有していて、切れなくなると、自分で研磨機の所へ行って研いでいました。

でも普通のご家庭ではそんな設備もテクニックもありませんよね。

 

今日は切れないハサミを復活させる方法についてご紹介します。

ハサミ研ぎのプロへ依頼

私の住む飛騨高山から、車で2時間くらいの所に刃物で有名な関市があります。

家庭用刃物の全国シェア50%強を誇る産地には、日本のみならず世界中から包丁やハサミを買い求めに旅行者が訪れます。

私が良く利用する「ハサミ研ぎ屋さん」も、そんな地にあります。

リシャープ/春日刃物合資会社

〒501-3905
岐阜県関市神明町2-5-9
TEL&FAX(0575)22-1358

ちなみに「リシャープ」とは、代表の深川誠さんが考えた造語だそうです。

「甦る切れ味」、「研ぎ直し」といった意味を表し、商標登録もされています。

刃物を地場産業とする関市の中でも、刃物の研ぎ直しを積極的に推進する第一人者として幅広く活躍されていらっしゃいます。

 

刃物全般について研ぎ直しの依頼が出来ますが、ハサミの場合大体こんな価格です。

  • 裁ちばさみ 800~2,000円
  • 握りばさみ 500~600円
  • 洋ハサミ 500~800円

サイズ(長さ)によってお値段が変わりますので、詳しくは「サイトの価格表」をご確認ください。

 

今回、5丁ほど依頼しました。

身近にあるもので適当に梱包して送ると、切れ味抜群になって戻ってきます!料金は後払いですが、事前見積りがあるので安心です。

ハサミ研ぎ、ネット通販専門店へ依頼する

ハサミの切れ味はどうやって復活するの?

代表の深川さんのご協力のもと、ハサミの研ぎ方工程をザックリと教えていただきました。

加工前

ハサミ研ぎ(加工前)

錆落とし等の磨き

ハサミ研ぎ(錆落とし等の磨き)

刃付け

ハサミ研ぎ(は刃付け)

刃裏の刃付け

ハサミ研ぎ(刃裏の刃付け)

かみ合わせ調整等をして仕上がり

ハサミ研ぎ(かみ合わせ調整等をして仕上がり)

見ると分かるのですが、同じ刃物でも包丁の研ぎ方とは全く異なりますね。

私の場合、包丁は自宅で研ぐのですが、ハサミって包丁と同じ研ぎ方をすると余計に切れなくなっちゃうんですよね・・

今回、私も疑問に思っていたハサミの使い方などについて、いろいろ教えていただきました。

ハサミを長持ちさせる秘訣とは?

michiyo
裁ちばさみの場合、落下させないのは当たり前として、良く布以外のものを切らないとか、空切りをしないなどと聞きます。

これらの信憑性や、長持ちさせる秘訣ってあるんでしょうか?

落下について

ハサミは刃をつけるだけでなく、刃をかみ合わせて切ります。ですので落下によってかみ合わせが狂い切れなくなります。

ハサミの先で缶のふたを開けるなどはもってのほかです。

空切りはNGな理由

ハサミは刃と刃をかみ合わせて切ります。

金属がこすれ合いますので、空切りをすると摩擦によってお互いを削り合うことになり切れ味が著しく劣化します。

布以外もNGな理由

紙を切ってはいけない理由は、紙、特に印刷されたカレンダーや段ボールなどは、印刷がニジマないようにするためや丈夫にするため、細かい鉱物が混ぜてあります。

ですので切れ味は早く落ちてしまいます。

型紙などを切る時は、それ専用のハサミを使うことをおすすめします。

ハサミの切れ味を復活させる、ちまたのウワサは本当なの?

michiyo
ネット検索で「ハサミの切れ味を復活させる方法」として、アルミホイルやアルミ缶を切る方法が記されています。

これって信じても良いのでしょうか?

結論からするとやってはいけないことです。

ブリキ切り鋏でアルミを切るのならともかく、裁ち鋏でアルミ(金属)を切ればその後に布を切ることは難しいです。

西陣織などでは金糸銀糸が使われますが、その現場ではそれ専用のハサミを使っておられます。

修復不可能なハサミってあるの?

michiyo
ハサミの場合、一見して修復不可能なケースもあるのでしょうか?

 

当社ではたいていの場合切れるようにしますが、元に戻らない場合もゼロではありません。

  1. 素人が刃の裏をヤスリやサンドペーパーで研ぎなおすと、刃の裏がダレてかみ合わなくなり、修理するのに相当な時間が掛かり、切れるようになりますが幅が狭くなります。
  2. 刃先をこじたり、落として欠けたり、曲がったりした時はその部分まで短くする必要があります。修理すると先端が鈍角になります。
  3. スチームアイロンなどを使っていて湯気が掛かると、すぐにサビてきます。表面のサビだけなら良いのですが、サビが深く入り込むとガリガリとかみ合うことになり切れ味はある程度復活しますがうまく切れません。

 

なるほど、いろいろ勉強になりました。

日本の刃物は世界でも特殊な位置づけで、研いで長持ちさせる前提で考えられています。関市で刃物店を周っていても販売とメンテナンスはセットになっています。

ですから包丁なども、本当にペラペラになるまで使用できるんですよね。

裁縫で使用するハサミに関して言えば、下記のことに注意すると良さそうですよ。

手芸でハサミを使うポイント

  • 布用と紙用はしっかりと分ける。
  • 空切りはしない。
  • スチームアイロンの近くなど、錆びやすい環境に放置しない。
  • 自力で安易に研がない。(結果的に寿命を縮めます)

また縫製では「裁ちばさみ」「握りばさみ」「ロータリーカッター」を上手に使い分けしましょう!

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それでは、良い道具と共に素敵なソーイングライフを・・・

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